イチロー×女子野球|KOBE CHIBENが8-0完封【歩み・選手紹介・ハイライト】

スポーツ
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イチローさんは近年、女子野球の可視化と発信のドライバーになっています。

象徴が、毎年開催される「高校野球女子選抜 vs イチロー選抜 KOBE CHIBEN」のエキシビション。2023年は東京ドームで、イチローさんが116球・完封勝利を演じ、大きな話題になりました。

2024年も東京ドームで開催され、2025年はバンテリンドーム ナゴヤでの開催がアナウンスされています。

きっかけと歩み(何年目か)

イチローさんは、引退後も「野球の裾野を広げたい」という思いから、女子高校野球の選抜チームと自身が率いる「イチロー選抜 KOBE CHIBEN」のエキシビションゲームを毎年開催してきました。

女子野球の可視化と発信を目的に、東京ドームなど大規模球場で継続的に行われ、2025年の開催でおおむね5年目の節目を迎えます。

単発のイベントに終わらせず、毎年の恒例化によって選手・指導者・ファンに“観る価値がある舞台”を提供している点が大きな特徴です。

女子野球の紹介

日本の女子野球は、高校・大学・クラブを中心に競技基盤が広がっています。

2021年には女子高校野球選手権の決勝が初めて甲子園で開催され、以降「女子も甲子園で」という実績が定着しました。

一方、旧・女子プロ野球リーグは活動休止となり、現在はNPB球団の女子チームや地域クラブが受け皿を拡大しています。

競技人口は増加傾向にあり、大舞台の露出×普段の育成環境の両輪が求められている段階です。

女子野球の現在地(日本)

  • 歴史的転機:2021年、女子高校野球選手権の決勝が初めて甲子園で開催
    以降、「女子も甲子園で」の実績が定着しました。

  • プロは休止、しかし底上げは進行:旧・女子プロ野球リーグは2021年末に無期限休止へ。
    一方で、NPB球団の女子チーム(阪神・西武・巨人など)がアマチュアカテゴリーで活動を拡大し、競技環境の“受け皿”を広げています。

  • 競技人口は増加傾向:連盟・NPBの資料でも、女子の登録者やチーム数の増勢が示されています(2019→2024で女子硬式チーム約1.5倍、競技人口約1.45倍の推計など)。

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今日の結果(2025年8月31日・バンテリンドーム ナゴヤ)

  • イチロー選抜 KOBE CHIBEN 8−0 高校野球女子選抜

  • イチローさんが9回111球、1安打14奪三振の完封。観衆は2万1,233人でした。7回2死まで被安打0も、毛利瑠花選手(岐阜第一)の中前打でノーヒットは途切れています。 

  • 攻撃の口火は3回、松井秀喜さんの先制3ラン。以降は7回に3点、8回に2点を加え、着実に突き放しました。 

好プレー・見どころ

  • 松井秀喜さんの“確信3ラン”(3回):内角ストレートを完璧に捉え、右翼中段へ。会場の空気を一変させる一打でした。 

  • イチローさん、51歳で圧巻の完封:直球と変化球を織り交ぜ14K。7回の被安打まで2回~7回2死まで走者なしの快投です。

  • 女子選抜の意地毛利瑠花選手が中前にはじき返し、重圧の中で初安打を記録。投手陣も序盤は無失点で踏ん張りました。

  • 初回の緊張感:イチローさんが先頭打者・下田芽音選手へ初球死球、さらに矢島莉々果選手にも死球と波乱の立ち上がり(無失点)。

先発オーダー(きょう)

高校野球女子選抜

1三 下田芽音(福知山成美)/2遊 本田莉乃(開志学園)/3右 矢島莉々果(神戸弘陵)/4一 新谷早琴(福知山成美)/5左 三浦葉月(花巻東)/6中 熊谷碧衣(クラーク記念国際)/7捕 釋迦堂愛琴(履正社)/8二 松尾萌々花(神村学園)/9投 阿部さくら(神戸弘陵)。 

イチロー選抜 KOBE CHIBEN

1投 イチロー/2遊 松井稼頭央/3左 松坂大輔/4中 松井秀喜/5三 廣澤伸哉/6捕 藤本博史/7一 沢本啓太/8二 アラン・ターナー/9右 浦次茂記。 

参加選手まとめ

KOBE CHIBEN(主なメンバー)

  • イチロー(51)…シアトル・マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター。きょうは111球完封で存在感を見せました。 

  • 松井秀喜(51)…日米通算507本塁打。2009年ワールドシリーズMVPの大砲。きょうは先制3ラン。 

  • 松井稼頭央(49)…NPBのトリプルスリー達成者で、MLBに挑んだ名内野手(日米通算2,705安打)。きょうは追加点に絡む長打。

  • 松坂大輔(44)…横浜高で春夏連覇・決勝ノーノー。西武→レッドソックスで活躍した平成の怪物。きょうは3番・左翼で先発。 

  • 藤本博史(49)…捕手。ピエンサベースボールアカデミー代表。 

  • アラン・ターナー(49)…二塁。シアトル・マリナーズ通訳。 

  • 廣澤伸哉/紺野留斗/小阪将己…内外野のユーティリティ。アカデミーメンバー中心。 

  • 監督:江平光男。ベンチワークでチームを束ねました。 

高校野球女子選抜(監督・コーチ)

  • 監督:長野恵利子(福知山成美)/コーチ:橘田恵(履正社)、田村知佳(横浜隼人)。全国から選抜された高校生を束ねました。

高校野球女子選抜(選手一覧・ポジション/学校)

  • 投手:菊田波音(クラーク記念国際)/関本陽菜(開志学園)/阿部さくら(神戸弘陵)/吉田桜菜(岐阜第一)/成岡妃紗良(静清)

  • 捕手:釋迦堂愛琴(履正社)/毛利瑠花(岐阜第一)

  • 投手・内野手:荒田裕菜(作新学院)

  • 内野手:新谷早琴(福知山成美)/藤原沙羽(履正社)/下田芽音(福知山成美)/中山千夏(高知中央)/飯泉百華(旭川明成)/本田莉乃(開志学園)/松尾萌々花(神村学園高等部)

  • 外野手:大橋小春(秀明八千代)/尾崎彩乃(横浜隼人)/熊谷碧衣(クラーク記念国際)/矢島莉々果(神戸弘陵)/三浦葉月(花巻東) 

まとめ

5年目の対戦は、スターの一振り51歳の完封で幕を閉じました。

けれど本質は、満員の大舞台で女子高校生たちが本気の野球を体感できることにあります。

今日の経験が、各地域の練習環境や大会づくり、そして次のステージへつながっていきますように。

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