全校生徒わずか約24名!未来富山高校が2025年夏の甲子園初出場の快挙

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未来富山高校とは

  • 通信制私立高校で、愛媛県に本校を置く「未来高等学校」のサポート校として、2018年に富山県魚津市に開校しました。

  • 全校生徒はわずか約24名で、そのうち23名が野球部に所属しており、事実上ほぼ選手で構成されています。

特徴的な学習・野球環境

  • アスリートコースを中心に、プリント学習で単位取得を進める一方、実践重視の野球に集中できる環境が整っています。
    監督や部長でもあるスタッフが、学習面のサポートも兼務しています。

  • 練習施設も充実しており、地域の球場のほか、室内練習場やトレーニングジムを活用し、学びと競技の両立を可能にしています。

成立の背景と甲子園への道

  • 創部から8年目という非常に短い歴史ながら、2025年夏の全国高校野球選手権大会(甲子園)において富山県代表として初出場という快挙を成し遂げました。富山県では通信制高校として初の甲子園出場です。

  • この成功の要因には、通信制の柔軟性と野球への専念環境、さらに県外から選手を集める寮生活を通じた強固なチームワークも挙げられています。

チーム体制と指導陣

  • 角 鴻太郎監督(1991年生まれ)が率いており、元プロ野球選手・角富士夫氏のご子息です。
    自身も甲子園出場経験があり、精神面・技術面での指導力が期待されています。

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富山県大会での試合結果まとめ

未来富山高校は、創部からわずか8年で富山県大会を制し、夏の甲子園へ初出場を果たしました。

  • 1回戦:富山高専に11-0でコールド勝ち

  • 2回戦:高岡向陵に10-0でコールド勝ち

  • 3回戦:高岡第一に10-2で勝利

  • 準々決勝:南砺福野に13-0でコールド勝ち

  • 準決勝:富山第一(第1シード)に6-1で勝利。3回の猛攻で一気に流れをつかみました。

  • 決勝(富山市民球場):高岡商業に13-7で勝利。全試合を通じて安定した打撃力が光りました。

決勝戦の見どころ

  • スコア詳細(富山県大会 決勝・未来富山 vs 高岡商)

    未来富山は2回に1点リードし、3回に一気に6点を追加。さらに5回に2点、6回に1点、8回に3点をあげ、トータル13得点。

    高岡商業は健闘しましたが、7失点に抑えるにとどまりました。

  • 注目選手の活躍

    • 古市真太郎(2番):6打数3安打2打点

    • 江藤蓮(4番/投手):ソロ本塁打を放ちつつ、5打数3安打1打点

    • 内藤愛斗(8番):3打数2安打4打点(3塁打+2塁打)

    • 松尾大樹(9番):4打数3安打2打点

    • 投げた江藤蓮投手は、9回155球を投げぬき、力強いピッチングで完投勝利を収めました。


特筆すべき点

  • 圧倒的な攻守の強さ:序盤の圧倒で相手を圧倒した場面が多く、準決勝・決勝ともに主導権を握った戦いぶりでした。

  • 投打にわたるバランス:投手・打者ともに好パフォーマンスを発揮し、中盤〜終盤にかけても集中力を維持。

  • チームの強固な結束:全校生徒24名中23名が野球部であり、ほぼ“野球漬け”の環境ならではの強みも感じられます。

まとめ

全校生徒がわずか約24名という小さな通信制高校・未来富山高校が、創部8年で富山県大会を制し、2025年夏の甲子園初出場を果たしたことは、高校野球界に大きな衝撃を与えました。

恵まれた人数や環境ではなくとも、選手たちの努力、指導陣の情熱、そしてチームの結束力があれば、大きな舞台に立つことができる——そのことを証明した今回の挑戦は、多くの人に勇気と希望を与えたはずです。

未来富山高校の物語は、今後も“新しい高校野球のかたち”として語り継がれていくでしょう。

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