ロサンゼルス・ドジャースは2025年のワールドシリーズを制し、球団史上初の連覇を達成しました。第7戦は延長11回、5–4でブルージェイズに競り勝ち。山本由伸投手は前日からの連投で9回途中から2回2/3を無失点で締め、シリーズMVPに選出。シリーズ通算でも17回2/3を投げてERA1点台の圧巻でした。
「言ってない語録」とは何か
ここでいう「言ってない語録」とは、試合後コメントなど日本語→英語(通訳)→日本語(逆輸入)の過程で生じたニュアンスの増幅・断言化、さらには**SNSのネタ化(創作も含む)**によって、あたかも本人の名言のように定着したフレーズ群のことです。掲示板やSNSでは“(言ってない)語録で打線組んだ”系のまとめが連日拡散し、ミーム化の様相を呈しています。
代表的な“言ってない”フレーズ集
※下記はネット上の定番ネタとして共有されている文句です。括弧内は、実際の発言に近いとされる“雰囲気”や、ネタ化の背景です。
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「負けという選択肢はない」
(“勝ちたい・やり切る”系の一般的抱負が断言口調に増幅。なんJ用語集や掲示板まとめで典型例として扱われる) - 
「ブルペンのドアを施錠しておけ」
(“先発が長く投げたい”という願望を誇張したジョーク) - 
「コール、メモを取っとけよ」
(根拠はネタ系まとめ。ソース不明の“強キャラ台詞”) - 
「俺を日本式の中6日で投げさせろ」
(登板間隔への言及が命令調に改変されたとされる) - 
「俺はキラーだ。倒れかけたらトドメを刺す」
(完全な創作寄りのカッコいい台詞枠) - 
「へどが出る。0でなければならない」
(“内容に満足しない自己評価”の過激化) - 
「これが今日お前らの唯一の得点だ」
(“ゼロで抑えたい”の挑発化) - 
「際どい打球処理は全部俺がカバー」
(守備連携の話題が万能宣言に) - 
「俺を出すのが最善/自分こそがエース/打てるものなら打て」
(まとめ系で“先発・抑え”のボス感を演出するテンプレ) 
逆に“実際に言った”ことで広まったフレーズとしては、WS後の一問一答での「気づいたらマウンドにいました」など、素朴で控えめな言い回しが確認できます(まさに“語録”のイメージと真逆なのが面白い点)。
なぜ“言ってない語録”が生まれ、広がるのか
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時間制約のある通訳現場では、要約や強調が入りやすい(=“誤訳断定”までは難しい)。その英語の強い表現を、日本側が直訳で逆輸入すると断言口調になる。
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掲示板・SNS文化が“強キャラ台詞”を求め、打線形式のジョークやコラ画像で拡散。定番が使い回され、“実際に言った感”が増す。
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英語圏でも「日本でミーム化している“Yamamoto quotes”」として共有され、言ってない前提で楽しむ文脈が生まれている。
 
ネットの反応100連発
日本の反応
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「“言ってない”のにキャラが立ち過ぎてて草」
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「ブルペンの鍵ネタ、一周回って愛」
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「通訳叩きは違う。ニュアンス差はどこでも起きる」
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「強気台詞より中身が伴ってるのがズルい」
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「“負けという選択肢はない”は名言っぽさの塊」
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「本当は控えめに話すタイプだよね」
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「第7戦で前日から連投とか漫画」
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「34球の伝説、数字が語る」
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「“気づいたらマウンド”は国語的破壊力」
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「なんJ打線の完成度が年々上がる」
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「“強キャラ台詞”と職人芸の投球の落差」
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「最初はネタ、今は文化になった」
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「WS連覇の顔になった」
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「通訳さんの負荷も想像してあげて」
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「断言→抱負に読み替えるとちょうどいい」
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「Tシャツ化はさすがに笑う」
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「英語→日本語で強さ2割増し」
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「Kik\u00e9が引用してて二重にネタ化」
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「“施錠”は2025年流行語候補」
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「ミームから民俗学を感じる」
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「抑えもやる先発の説得力」
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「MVPで正当化される語録たち」
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「逆翻訳の罠、良い教材」
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「“俺を出すのが最善”は采配議論に使われがち」
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「オオタニと並ぶ物語性」
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「淡々→豪胆の変換ギャップが面白い」
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「映像一次ソースの大切さ」
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「誤訳断定は危険、でもネタは楽しい」
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「日本語の含みが英語で直線化」
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「“へどが出る”の語感勝ち」
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「投球内容が台詞を追い越す稀有な例」
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「高校野球の檄みたいで燃える」
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「現場のスピードで言葉は丸くなる」
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「完投主義の亡霊と戦う台詞群」
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「データ勢も納得の支配力」
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「第7戦の胆力、語録どころじゃない」
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「**“日本式中6日”**の説得力は結果が作った」
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「ビッグマウス扱いは的外れかも」
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「誤読も愛、が日本のネット文化」
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「翻訳は作品、オリジナルではない」
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「オリ時代からの進化を感じる」
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「抑え適性まで持ってるの反則」
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「映える言葉が勝手に生える選手」
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「投球の余白に物語が入る」
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「鍵は施錠、心は解錠(うまい)」
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「監督が開けるのまで含めて一芸」
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「**“唯一の得点”**は対戦相手が言いそう」
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「語録は冤罪、でも無罪で伝説入り」
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「寡黙×最強は最強」
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「日本語の奥ゆかしさが逆に神話を生んだ」
 
アメリカの反応
まとめ:たとえ言ってなくても、言っていてもおかしくない実績
第7戦での無失点リリーフ、シリーズ通算17回2/3・ERA1点台、そして連覇を決めてのMVP。この現実が、どんな“強キャラ台詞”より雄弁でした。だからこそ、人々は“言ってない”台詞に頷ける余白を感じ、ミームが温度を上げていくのだと思います。結論――言ってなくても、言っていてもおかしくない実績でした。
  
  
  
  

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