ワールドシリーズ第2戦で見せた“怪物エース”の正体
ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸投手が、日本時間10月26日(現地25日)、ワールドシリーズ第2戦トロントで歴史的な完投勝利を挙げました。ドジャースはブルージェイズを5-1で下し、シリーズを1勝1敗のタイに戻しました。山本投手は9回105球、被安打4、失点1、与四球0、8奪三振で最後まで一人で投げ切りました。これはワールドシリーズでの完投勝利としては2015年ジョニー・クエト以来の快挙であり、ドジャース投手としては1988年オレル・ハーシュハイザー以来37年ぶりというレジェンド級の記録です。 またドジャースはウィル・スミス捕手の勝ち越しソロ、マックス・マンシー内野手の一発など終盤の一発攻勢で勝負を決めています。
さらに衝撃なのは、これが山本投手にとってポストシーズン2試合連続の完投だったという点です。ナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)第2戦でもわずか3安打に抑えて完投しており、ポストシーズンで連続完投は2001年のカート・シリング以来とされています。先発投手が長いイニングを投げることが希少になっている現代メジャーで、1人で試合を締め、しかもそれを“2試合続けて”やってのけるのは、もはや異常値と言っていいレベルです。
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は「これは昔ながらの投球スタイルだ。彼は試合を始めたら最後まで投げ切るつもりでマウンドに上がっている」と山本投手を“スロー・バック(原点回帰)”と表現しました。一方、ブルージェイズのジョン・シュナイダー監督も「完投というものは、たとえ敵でも敬意を払うべきものだ」と脱帽。敵将からも賞賛を引き出す内容だったことが、この試合の意味を物語ります。
以下、各回ごとの投球、配球の傾向、そして周囲の反応やSNSの声まで、徹底的に振り返っていきます。
スコアと状況整理
試合はドジャースが1回に先制し、3回にブルージェイズが同点に追いつく展開でした。ドジャースは7回にウィル・スミス捕手が勝ち越しソロを放ち、その直後にマックス・マンシーもソロで続いて勝負をひっくり返し、8回にも追加点を重ねて突き放しました。ブルージェイズは3回の犠牲フライによる1点止まりでした。
最終スコアはドジャース5-1ブルージェイズ。スミスはこの日3打点の大仕事で、ドジャース打線の流れを決定づけています。
山本由伸の総評
山本投手は初回からいきなり無死一、三塁の大ピンチを背負いましたが、そこからブルージェイズの看板打者ブラディミール・ゲレロJr.をカーブで空振り三振に仕留め、続くアレハンドロ・カークをライナーで正面に打ち取り、最後はカーブで見逃し三振。勢いで押すだけではなく、緩急と制球で一気に主導権を奪い返しました。
以降は修正力の高さが際立ちます。2回も味方の守備のミス(本来なら内野フライの当たりが内野安打になる場面)がありながらもゼロで切り抜け、3回の死球と長打で失点こそしたものの、それ以降は完全に相手打線を封じ込めました。4回以降は“圧倒”に変わり、最後は20人連続アウトという支配的なモードに入ります。
投球内容は多彩でした。平均96マイル台(約154~155キロ)前後のフォーシーム/ツーシーム系の速球に加え、決め球級のスプリット、打者のタイミングを外す大きなカーブ、カッター、スライダー、さらにはシンカーも織り交ぜ、少なくとも6球種をコマンド良く投げ分けたとされています。
全105球のうちストライクが73球。空振りを17回奪い、与四球0。制球、キレ、スタミナ、そしてメンタルのすべてが高い次元で噛み合った“日本のエースがメジャーの頂点でそのままエース”という証明のようなゲームでした。
各回の投球分析
ここからは1回から9回までを順に細かく見ていきます。※打者名・状況は報道記録に基づきます。
1回(立ち上がり=唯一のピンチその1)
いきなり修羅場スタートでした。山本は初回だけで23球。23球のうち12球が代名詞のスプリット(フォーク系の落ちる球)で、とにかく低めに落としてゴロや空振りを取りにいく配球だったのがわかります。ただし緊張感もあり、少し力みがあったと本人も振り返っています。「ワールドシリーズだから力みが出て、最初は余計な力が入っていたので途中から修正した」と話しています。
その初回、ドジャースが先制して1点リードをもらった直後、ブルージェイズはジョージ・スプリンガーが二塁打、ネイサン・ルークスがポテンヒットでつなぎ、無死一三塁という最悪のスタート。ここで山本は真価を見せます。ウラディミール・ゲレーロJr.にはゾーンの底に曲げたカーブで空振り三振、アレハンドロ・カークは一塁へのライナーでアウト、ダルトン・バーショには見逃し三振を奪って無失点で切り抜けました。捕手ウィル・スミスも「ここをゼロで抑えたのが本当に大きかった」と言っていて、この脱出劇が試合全体の流れを決めたと言っていいです。
ポイント
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スプリット連投で空振り&ゴロを取りにいく「いつもの形」。 
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ただし球数はかなりかさんだ(23球)。ここが唯一リズムに乱れた場面でした。 
2回(細かいほころびは出るけれど、最小失点で我慢)
2回は下位打線にポテンヒットを許します。アーニー・クレメントが一塁線付近に落とした小フライをフレディ・フリーマンが処理しきれず出塁。しかしその後、下位打線を落ちる球とカーブでいなし、走者を進めさせずに0点で終わらせます。ブルージェイズは「2回までに同点に追いつきたい」展開だったのに、点を取らせなかったことで、山本はまだ1-0のリードを持ったまま踏ん張れました。
この回あたりから、初回ほどの空回りした力感は少しずつ抜け、フォームの再現性と制球が安定してきます。山本自身はベンチに戻るたびにノートへ戦略メモを書き込んでいて、「毎試合やっている。配球プランを都度チェックして修正していくためのもの」と説明しています。こういう“セルフ解析”を挟みながら、試合中に微調整していくのが彼らしいところです。
3回(唯一の失点。ただしここがターニングポイントになる)
3回だけが傷。先頭のスプリンガーに96マイル(約154km/h)のフォーシームが内角高めに食い込み、死球。スプリンガーは手首付近を押さえながらもプレー続行しました。続くゲレーロJr.はレフトフェンス直撃のライナーで一気に一・三塁。ここでカークの犠牲フライが生まれ、1-1に追いつかれます。
ここが面白いところで、この犠牲フライで走者三塁から同点にされた瞬間から、実は山本は“別モード”に入ります。このアウト(=カークの犠牲フライ)をきっかけに、試合終了まで20人連続アウト。つまり3回途中から9回まで、ブルージェイズ打線は誰ひとりとして塁に出られなくなったんです。これはポストシーズンでも極めてレアで、最後に20人以上を並べて抑え込んだ例としてはドン・ラーセン(1956年W.S.で完全試合の27人)、グローバー・アレクサンダー(1926年W.S.)、ダッチ・レナード(1915年W.S.)など、伝説級の名前が並びます。
この回終了時点で46球。正直、このペースでは完投なんて誰も想像していませんでした。本人も「カウントが伸びていたので、完投までは正直イメージしてなかった」と話しています。
4回(テンポ爆上がり・6球イニング)
4回は“省エネバージョン山本”。ブルージェイズは初回・3回と彼に球数を投げさせていたのに、4回はわずか数球で三者凡退(レポートでは「両先発が6球イニングを投げ合った」とあるくらい一瞬で終わる回)。
ここで目に見えて変わったのは配球の幅です。立ち上がりはほぼスプリット頼みだったのに対して、4回以降はカーブ、カッター、フォーシーム、スプリット、スライダー、シンカーという6球種すべてを使い分けて、ストライク先行でポンポン打たせていきます。ドジャース投手コーチのマーク・プライアーも「どの球でも勝負できる感覚に入った。ラインナップ4巡目でも“同じ投手”には見えない」と評価していて、まさに“型が読めない投手”になった瞬間でした。
5回(完全にブルージェイズ打線を凍らせる)
5回もノーヒット・ノーランナー。打者側から見ると、最初の2~3イニングで「球数を投げさせて、早めにブルペンを出させる」という狙いが一気に崩れます。ブルージェイズはこのポストシーズンで“粘って球数を稼ぐ→中継ぎを引きずり出す”ことで相手先発を攻略してきましたが、山本にはそれが通用しませんでした。「彼は簡単にミスしないし、待ってても甘い球が来ない」と、ジョージ・スプリンガーも脱帽していて、「ハットオフ(お手上げだよ)」と称えています。
この時点で、山本は「低めに落とすスプリット」だけでなく、「カーブでカウントを整える」「外角にカッターで芯を外す」「高めに96マイル級のフォーシームで見せ球」という上下左右の使い分けに完全移行していて、打者は狙い球を絞れなくなっています。
6回(完投への布石:無駄球ゼロのイニング)
6回も当然走者なし。ここは“淡々と3アウト”というより、“完投のための節約回”という意味合いが強かったです。3回終了時点で46球だったのが、8回終了時には93球までしか増えていない=4回~8回で47球しか投げていない計算になるので、1イニング平均10球を切るペース。だからこそドジャース監督デーブ・ロバーツも「8回93球なら9回も行かせるのはノーブレイナー(考えるまでもない)」と送り出せたわけです。
この“燃費”の良さは、スプリットで空振りを奪うだけじゃなく、初球や2球目でゴロ・フライを打たせて早いカウントで片づけられるようになった証拠です。
7回(味方が勝ち越し → その裏もブレずに0点)
ゲームが一気に動いたのが7回表。ウィル・スミスがフルカウントからレフトスタンド2階席に運ぶソロ弾、続いてマックス・マンシーも逆方向(左方向)へソロアーチ。これで1-1だった試合が一気に3-1とドジャースが勝ち越します。どちらも低め~外角ゾーンに決められたいい球を打ち返したもので、ブルージェイズ先発ケビン・ゴーズマンはそれまで17者連続アウトという神レベルの投球をしていたのに、ほんの2球でひっくり返された形でした。
当然その裏(7回裏)は「絶対に反撃を許したくない」場面になるのですが、山本はここでも淡々と処理。ゴロアウト中心にテンポよく3アウトを取り、ブルージェイズに「すぐ取り返すチャンス」を与えませんでした。この回には、けが明けのボー・ビシェット(7週間膝を痛めていたオールスター遊撃手)が代打で登場してきますが、彼も打ち取ってゲームの主導権を完全に保持します。
8回(圧巻:3者連続三振)
ドジャースは8回表にさらに2点を追加。ブルージェイズ救援陣が乱れてワイルドピッチで1点、続くスミスのゴロでさらに1点が入り、スコアは5-1に拡大します。勝負はほぼ決まりました。
その裏、山本はさらにギアを上げて三者連続三振。ブルージェイズのアンドレス・ヒメネス(トロントはこのポストシーズン、粘って球数を稼いで相手を降ろす“嫌らしい打線”として評価されてきた)が、空振り三振後にバットを放り気味にして悔しがるシーンが象徴的でした。完全に手が出ない状態。ブルージェイズ側も「彼はミスをしない。待ってても甘い球が来ない」と白旗を上げています。
配球的には、ここで再びスプリットが決め球として炸裂しつつ、初球でカーブやカッターを投げてストライクを先行させ、打者を“追い込み状態”にしてから一気に落とす、という理想形。空振りだけでなく見逃し三振も混ぜていて、「どの球が決め球になるかわからない」という恐怖を植え付けています。山本はこの日、スプリット34球、フォーシーム25球(平均96.2マイル=約154.8km/h)、カーブ23球、カッター13球、スライダー6球、シンカー4球と6種類の球を投げ分け、17回の空振りを奪いました。
9回(105球目までブレず、“完投するのが前提”のエース像)
9回もマウンドへ。今のMLBではポストシーズンで完投どころか8回を超えること自体がレアですが、ロバーツ監督は「彼が先発する試合は、彼が最後まで投げ切るつもりでいる」と“昔のエース観”を語っています。山本も8回終了時点で93球だったこともあり、当然のように9回続投。
最後のアウトはダルトン・バーショのポップフライ。サードのマックス・マンシーがこれを落ち着いて捕球し、試合終了。山本は指を天に突き上げ、女房役のスミスと抱き合いました。スコアは5-1。その瞬間までブルージェイズ打線は3回の犠牲フライ以降、誰ひとりとして出塁できず(=20人連続アウト)。無四球・8奪三振・4安打1失点という“ワールドシリーズでは10年ぶり”の完投劇が完成しました。
全体像まとめ(配球の変化と学習速度)
山本の凄さは、単純な球威よりも「試合の中で進化していくこと」でした。
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序盤(1~3回) 
 スプリット偏重。特に初回は23球中12球がスプリットというくらい、「まず落ちる球で生き延びる」形。ただし球数が多く、力みもあって46球で3回終了。「完投なんて無理だろ」という流れ。
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中盤(4~6回) 
 6球種すべてを解放。カーブ・カッター・フォーシームをカウント球としてポンポン入れ、相手に的を絞らせずに早いカウントで弱い当たりを量産=球数を一気に節約。ここでゲームテンポが明らかに山本側に傾き、ブルージェイズ打線は完全に沈黙。
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終盤(7~9回) 
 味方の一発攻勢(スミス、マンシーの連続ソロ)でリードが3-1→その後の追加点で5-1に広がる中でも、山本は「逃げ球」にならない。外角ギリギリのカッター、縦割れスプリット、高めのフォーシームで堂々とゾーン勝負し、8回には三者連続三振。最後まで四球ゼロのまま投げ切るメンタリティは、監督のロバーツが“スローンバック(昔のエース像に戻した存在)”と表現するゆえんです。
さらに特筆すべきは、山本が「登板中にベンチでノートに配球や打者ごとの反応を書き込み、次の回にすぐ修正する」という習慣。これは本人いわく「毎試合やっている戦略メモ」で、3回の失点後からブルージェイズ打線が一気に沈黙したことを考えると、リアルタイムの自己フィードバックと修正力が、20者連続アウトという離れ業を生んだと言っていいと思います。
配球・傾向と試合中の修正力
この試合で改めて浮き彫りになったのは、「序盤は相手の反応を観察し、中盤以降はその反応を逆手に取って抑え込む」という山本投手のスタイルです。打者のスイングや打球方向を見ながら、球種配分とコースを即座に組み替える点は、チームメートも口をそろえて評価しています。
4回以降は基本的に「低めの決め球(スプリットやカーブ)+内外角の速球」でカウントも主導権も取り続け、相手の狙い球を常にずらしました。特に8回、スプリンガーとルーカスを豪速球だけでねじ伏せた場面は、“読み”だけでなくシンプルな力勝負でも勝てることを示した象徴的なシークエンスでした。
空振り17回、四球ゼロという数字は、「球威と制球の両立」をそのまま数字化したものです。
また、この日も山本投手は6種類のボールを自在に操ったと報じられています。フォーシーム/ツーシーム系の直球は平均約96マイル台(約154~155キロ)、決め球のスプリットだけでなく、大きく緩むカーブ、さらにカッター、スライダー、シンカーと、球速帯も軌道も全く違う球が次々と来るため、ブルージェイズ打線は3巡目、4巡目でも最後まで的を絞れませんでした。
「2巡目、3巡目で打者の反応を見てから強みを押し出す」というアプローチは、ドジャース打線の主軸であるフレディ・フリーマンも“山本由伸の真価”として強調していると報じられています。
周囲の評価・コメンテーターのコメント
この試合後、ドジャースのクラブハウスも、全米メディアも、そして対戦相手ブルージェイズ側も、山本投手への評価でほぼ一致していました。「冷静さ」「スタミナ」「時代遅れなほどの“完投主義”」、そして「勝負どころでのギアアップ」です。
ドジャース側
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デーブ・ロバーツ監督 
 「これは昔ながらだ。彼はマウンドに上がると、最後まで投げるつもりでいる」と、現代野球では珍しい“自分で締める先発像”を称賛しました。
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クレイトン・カーショー 
 「本当にすごかった。特に1回のピンチを切り抜けたところ」とし、序盤から走者を背負いながらも冷静にアウトを積み上げた点を高く評価しました。また「山本のフォームは無駄がなく美しい。6種類の球種を自在に操っている」と、テクニカルな観点でも賛辞を惜しみませんでした。さらにカーショーは“これは野球が本来あるべき姿に戻る兆しかもしれない”とも語り、先発投手が最後まで投げる価値そのものを語りました。
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ウィル・スミス捕手 
 試合前から「彼はずっと素晴らしい。今夜はきっと特別な夜になる」と信頼を口にしており、試合後も「彼の投球に自分が乗っているだけ」と、女房役として山本投手のリード力・自己修正力を強調したと報じられています。
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マックス・マンシー 
 「彼は動じない。常に次の投球に集中しているだけなんだ」と、メンタル面の異常な安定感を指摘しています。
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ミギー・ベッツ 
 守備でも支えたベッツ外野手(ユーティリティ)は「彼が僕たちのチームにいることが本当に嬉しい」と語ったと報じられており、投手陣と野手陣の信頼関係がシリーズの軸になっていることがうかがえます。
ブルージェイズ側・相手コメンテーター
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ジョン・シュナイダー監督(ブルージェイズ) 
 「完投というものは、たとえ相手でも敬意を払うべきだ」と、今や稀少な“1人で投げ切る”投球術に素直な敬意を示しました。
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先発のケビン・ガウスマン 
 ガウスマンも「彼(山本)は前回の登板の影響もあって、絶対にまた行くつもりでいたと思う」と、山本投手の“もう一度最後まで行く”というマインドを認めています。
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米国メディア 
 米メディアや解説者からは「アメージング」「驚異的」「これが彼に3億ドル超の契約が与えられた理由だ」といった声が並びました。
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カーショー(再び) 
 「これは野球が戻るべき姿の兆しかもしれない」とまで語ったベテラン左腕のコメントは、メジャーの戦術トレンドに対するカウンター宣言のように扱われ、全米でも話題になっています。
こうしたコメントから浮かぶキーワードは「信頼」「修正力」「完投主義」「異次元」。すでに“ただの日本人スター投手”ではなく、“シリーズの行方を左右する絶対的な大黒柱”として認識されていることが分かります。
ドジャースファン側のSNS・掲示板などの反応
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「これぞエース。これぞポストシーズンの投手だ」 
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「2試合連続完投なんて、90年代どころかハーシュハイザー以来レベルじゃない?」 
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「ブルペンを完全休養させてくれたのデカすぎる。シリーズはまだ長いのに」 
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「ウィル・スミスと山本のバッテリー、歴史になりそう」 
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「8回の三者三振は鳥肌。あれで勝ちを確信した」 
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「序盤にピンチを切り抜けたあのカーブ、意味わからん落ち方してた」 
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「あれだけ球種あって、どれも一級品って反則じゃん」 
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「MLBで一番高い契約?その価値どころか、今は割安に見える」 
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「カーショーがここまでベタ褒めするって、本当に後継者を見つけた感じ」 
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「1回の無死一、三塁を無失点で終えた瞬間に“今日は勝つな”って思った」 
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「7回終わった時点で『これは完投あるぞ』ってみんな思ってたよな」 
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「マンシーが最後のボールをそっと渡したの泣ける」 
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「去年“メジャーは甘くない”って言ってた連中どこ行った?」 
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「彼はメジャー2年目だけど、メンタルは10年目のサイ・ヤング級」 
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「ブルージェイズ打線がどんどん小さくなっていくのが画面越しに分かった」 
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「スプリットとカーブのコンビネーション、完全に打者の時間軸を壊してた」 
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「またもオオタニ&ヤマモトっていう日本人コンビが試合を決めてるの、夢か?」 
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「スミスのリードも神。ゲームプランが完璧すぎ」 
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「スミスの一発とリード、MVP級って言いたいけど、今日の主役は100%ヤマモト」 
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「ロバーツが継投に走らなかったのも信頼の証拠。あれは大英断」 
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「20人連続アウトって聞いた瞬間、実況よりも先に立ち上がったわ」 
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「ランナー出ても焦らない、というか焦ってるのはこっちだけ」 
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「カーブでカウント取れる右腕とか、久々に見た気がする」 
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「ストライク先行で歩かせないのが一番安心する。四球ゼロは芸術」 
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「ブルージェイズ打線を“研究済み”って感じだった。途中から完全に読み勝ってた」 
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「スプリンガーとゲレロを最後は普通に料理してたの笑う」 
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「オオタニの8回のヒット→追加点も痺れた。あれで完全に勝負あり」 
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「こういう試合を見に来たんだよ。これがワールドシリーズだよ」 
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「ドジャースはちゃんと“エースに任せる野球”ができるチームなんだって再確認した」 
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「このシリーズ、正直まだ相手は強いけど、ヤマモトがいる限り負ける気がしない」 
ブルージェイズ/カナダ側のSNS・掲示板などの反応
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「ガウスマンもすごかったのに、相手がそれ以上だったのが悔しい」 
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「17人連続アウトとか聞いた時点で、今日はこっちに流れないって悟った」 
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「あんなに球種ある投手にどうやって的を絞れっていうんだ?」 
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「特に8回の三者三振、あれはもう無理ゲー」 
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「スプリンガーに死球が当たった後の大ブーイング、あれで球場のボルテージ最高潮だったのに…結局1点止まりかよ」 
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「序盤チャンスで畳みかけられなかったのが致命傷だった」 
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「ゲレロの一打で一、三塁になった時は『これは行ける』って思ったんだよ」 
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「カークの犠牲フライで追いついた瞬間は最高だった。あそこがターニングポイントになるはずだったのに」 
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「まさかその後ずっと沈黙するとは」 
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「正直、あのカーブは反則。スイングのタイミング全部狂わされてる」 
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「ストレートが150キロ台半ばでズバズバ入ってくるのに、同じ腕の振りで130キロ前半のカーブ投げられたら見えない」 
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「8回なんて完全に“これでどうだ”って速球押しでねじ伏せられた。格が違った」 
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「今さらだけど、あの日本人右腕に3億超の契約を出した理由が分かった気がする」 
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「あれだけ投げさせるのはドジャースも相当な信頼なんだな」 
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「うちの打線が悪いってより、今日は相手が歴史的に良かった」 
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「ワールドシリーズで完投?2025年にもそんなことあるんだな」 
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「シュナイダーが『完投には敬意』って言うのもわかる。見てて納得した」 
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「1試合で負けを引きずるタイプの内容じゃない。切り替えるべきだけど、正直メンタルにくるわ」 
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「このシリーズがまだ1-1ってのは救い。ドジャースの表ローテをトロントで1回止めたってことだし」 
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「でもL.A.に行ってから彼(山本)また出てくるんでしょ?それが怖い」 
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「ガウスマンは悪くなかった。17人連続でアウトにしてたんだから」 
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「ウィル・スミスの一発は本当に痛かった。あれで完全に空気変わった」 
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「マンシーの一発が追い打ち。あそこで心折れた」 
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「オオタニが8回に追加点のきっかけ作ったの、なんか漫画かよって思った」 
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「ドジャース打線は1本で空気を変えるタイプが多い。やっぱ厚いわ」 
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「こっちは長打力のチームなのに、今日はまったく反撃できなかった」 
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「これが“王者相手の野球”ってことか…痛感した」 
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「自分たちの球場でこれを見せられるのは正直しんどい。でも誇りはある。これは本物のワールドシリーズだ」 
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「もう一度言う、ガウスマンは悪くない。相手の投手が伝説級だっただけ」 
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「シリーズは終わってない。ロジャーズセンターで1勝1敗にしたのはまだ大きい。次はこっちの番だ」 
今日の意味
この一戦の意味は、単なる1勝ではありません。
1つ目は、シリーズを1勝1敗に戻したこと。これで舞台はロサンゼルスに移り、ドジャースは自分たちのリズムで戦える状況になります。
2つ目は、ブルペンをほぼ温存できたこと。長期戦になればなるほど、山本投手のように「一人で試合を終わらせることができる先発」はシリーズ全体の設計図を塗り替えます。
3つ目は、心理的なインパクトです。相手ベンチも相手ファンも「今日はやられた」と素直に認めざるを得ないレベルの投球を見せることで、以降の打席・以降の試合でも山本投手の残像が残るようになります。これは、短期決戦では極めて大きい効果です。
そして最後に、これは“スタミナの証明”だけではなく、“頭脳の証明”でもあります。山本投手は1回からほぼフルスロットルで行ったわけではなく、状況に応じてギアを使い分け、8回に再び速球で押し切る余力を残していました。これは偶然ではなく、「自分が最後まで投げきる」という設計図がそもそも頭の中にあったことを示します。
ロサンゼルス・タイムズは「これは過去の時代から切り取ってきたような異常事態だ」と評し、現代では珍しい“連続完投”がワールドシリーズの流れそのものを変えたと伝えています。 米スポーツメディアも「アメージング」「驚異的」といった言葉を並べ、これが3億ドル超の大型契約の正当性そのものだと強調しました。
つまり、この夜はただのナイスゲームではなく、「ワールドシリーズという舞台で、1人の先発投手がまだ試合を支配できる」ことを世界中に見せつけた時間と言えます。これこそが、カーショーが言う「野球が戻るべき姿」の意味なのかもしれません。
 
  
  
  
  

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