イーロン・マスク氏とは
イーロン・マスク氏は1971年、南アフリカ共和国プレトリアに生まれました。カナダを経て米国に移住し、ペンシルベニア大学で物理学と経済学を学びました。1990年代後半にZip2やX.com(後のPayPal)を創業し、2002年に宇宙開発企業SpaceXを設立。2004年には電気自動車メーカーTesla Motors(現Tesla, Inc.)に参画し、CEOとして世界的なEV普及を牽引しました。
近年は脳神経インターフェース開発のNeuralink、トンネル交通インフラのThe Boring Company、そして2022年に買収したSNS「Twitter」(現X)の運営など、多岐にわたる事業を展開しています。
マスク氏は単なる経営者にとどまらず、SNS上での発言力が極めて大きい人物です。Xのフォロワー数は世界最大級であり、短いコメント一つで国際的な議論を巻き起こすこともしばしばです。政治的にはリバタリアン的価値観と保守的立場を併せ持ち、特に移民政策や国家主権、人口動態に関する発言が目立ちます。
日本への関心とこれまでの発言傾向
マスク氏は以前から日本に関心を示してきました。過去には少子化問題に触れ、「出生率の低下が続けば日本は消滅する」と警鐘を鳴らしたことがあります。また、日本の製造業やアニメ文化に好意的なコメントを残す一方、政策や政治家に対しては遠慮なく批判を行う姿勢が見られます。
特に移民政策については、欧米諸国と同様に「国家の存続に関わる問題」として強い関心を持ち、反移民的な立場を鮮明にしています。これは欧州の右派政治家や米国保守層とのネットワークとも連動しており、日本への発言もその延長線上にあると考えられます。
石破首相と移民政策をめぐる発言の時系列
2025年8月31日
英語圏のXアカウントが「日本国民は石破首相の辞任と追放を要求している」とする投稿を行い、日本の移民政策に抗議する内容を発信しました。これに対し、マスク氏は短くこう返信しました。
Why is the Japanese PM doing this?
(なぜ日本の首相はこのようなことをしているのか)
この発言は、石破首相が進める移民政策に対する疑問を直接的に表明したものと受け止められました。
2025年9月1日
大阪で行われた反移民デモの動画が海外の保守系アカウントによって投稿されました。映像には「STOP大量移民政策」「日本をアフリカにすんな」といったプラカードが映っており、投稿者は「豪州から欧州、日本まで市民は移民送還を求めて団結している」と説明しました。
マスク氏はこの動画を引用し、次の一言を添えました。
Good
この短いコメントは、デモへの明確な支持表明と受け止められ、国内外で大きな反響を呼びました。
2025年8月下旬(第9回アフリカ開発会議・TICAD)
石破首相はアフリカ諸国との協力を強調し、「日本はアフリカの皆さんと共に笑い、泣き、汗をかきながら…」と述べました。これに対し、マスク氏はXで次のように発言しました。
If this continues, Japan will cease to exist, leaving only a few islands where Japanese people once lived. A nation is its people, not its land.
(これが続けば、日本はなくなり、かつて日本人が住んでいたいくつかの島々だけが残るだろう。国家とは国民そのものであり、土地ではない)
さらに、石破氏の「アフリカホームタウン構想」や大規模移民政策に触れ、
If Ishiba pushes this, he will be regarded — and should be regarded — as the greatest criminal in Japanese history for destroying Japan.
(石破氏がこれを推し進めれば、日本を破壊した日本史上最大の犯罪者と見なされるだろうし、そう見なされるべきである)
とまで述べました。これは極めて強い表現であり、国内外で波紋を広げました。
2025年9月7日〜8日
石破首相が退陣を表明すると、マスク氏は海外アカウントの「石破辞任」報道に対し、
Good riddance
(厄介払いだ、せいせいした)
と投稿しました。この発言は石破氏個人への痛烈な批判として受け止められました。
ネットの反応
賛同・支持系
- 「よく言ってくれた。日本の政治家はこれくらいハッキリ言えないのか」
- 「世界的な影響力を持つ人が日本の移民政策に警鐘を鳴らすのは大きい」
- 「短いけど核心を突いてる。Good riddanceは痛快」
- 「日本の保守派の声を代弁してくれた感じ」
- 「海外から見ても今の移民政策は危ういってことだ」
- 「マスクが言うと国際ニュースになるのがありがたい」
- 「国家は国民という考え方は正しい」
- 「日本の少子化問題を前から心配してくれてたし、一貫してる」
- 「石破首相の政策は危険だと世界に知らしめた」
- 「こういう発言がないとメディアは取り上げない」
- 「日本のために言ってくれてると思う」
- 「移民政策は慎重であるべきという当たり前の意見」
- 「国際的な保守連帯の一環として心強い」
- 「短文でここまで影響力を出せるのはすごい」
- 「日本人より日本の未来を考えてる気がする」
批判・懐疑系
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- 「内政干渉だし、失礼すぎる」
- 「Good riddanceは侮辱的。外交的にありえない」
- 「そもそも日本の事情をどこまで理解してるのか疑問」
- 「自分の政治的立場のために日本を利用してるだけ」
- 「移民政策の細部を知らずに批判しているように見える」
- 「短文すぎて意図が読み取れない」
- 「海外の右派ネットワークの一部として発言してるだけ」
- 「日本の複雑な人口問題を単純化しすぎ」
- 「日本文化好きと政治的意見は別物」
- 「影響力があるからこそ軽率な発言は危険」
- 「日本の世論を煽るだけで建設的じゃない」
- 「石破個人への攻撃はやりすぎ」
- 「国際的に見ても過激な表現」
- 「日本の主権を軽視している」
- 「移民政策の是非は日本人が決めるべき」
中立・分析系
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- 「マスクの発言はいつも短くて強い。賛否が分かれるのは当然」
- 「彼の価値観はリバタリアン寄りで保守的。今回もその延長」
- 「日本への好意はあるが、政策批判は容赦ない」
- 「欧米の反移民運動と同じ文脈で日本を語っている」
- 「SNS時代の政治発言の影響力を象徴している」
- 「石破首相の退陣とマスク発言の因果関係は不明」
- 「国内メディアより海外メディアの方が早く報じた」
- 「短文でも国際ニュースになるのがマスクの強み」
- 「日本の保守層が勢いづいたのは確か」
- 「発言の真意よりも拡散力が注目されている」
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ネタ・皮肉系
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- 「またマスク砲が炸裂」
- 「Good riddanceって言いたいだけでは」
- 「日本の政治家より日本語が短い」
- 「石破さん、世界的実業家にまで言われるとは」
- 「マスクの一言で株価が動くのに、今回は政治が動いた?」
- 「日本の政治ニュースを海外に広めるインフルエンサー」
- 「次は誰にGood riddanceするのか」
- 「マスクの発言はもはや国際イベント」
- 「短文で炎上させる天才」
- 「GoodとGood riddanceの二刀流」
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