ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸投手が、強力なニューヨーク・ヤンキース打線を相手に圧巻の完投勝利を挙げました。
現地時間2026年7月19日、日本時間7月20日にヤンキースタジアムで行われたダブルヘッダー第1試合に先発。9回を102球で投げ切り、4安打2失点、7奪三振、無四球という内容で、ドジャースを8-2の勝利へ導きました。
山本投手はこれで今季10勝目。2025年のポストシーズンでは完投を記録しているため、厳密にはメジャー通算3度目の完投となりますが、レギュラーシーズンで9回を投げ切ったのは今回が初めてです。
初回から3回までは打者9人を連続で退け、最初の走者を許したのは4回先頭のトレント・グリシャム選手に浴びたソロ本塁打でした。それでも崩れることなく、最後まで追加の救援投手を必要としない安定した投球を続けています。
この記事では、山本由伸投手のヤンキース戦における投球内容、試合の流れ、細かな指標、球種の特徴、今季成績、大谷翔平選手の打撃、海外メディアや現地ファンの反応の傾向をまとめます。
山本由伸がヤンキース戦で9回完投、今季10勝目
ドジャースはヤンキースとのダブルヘッダー第1試合を8-2で制しました。
最大の立役者となったのが、先発した山本由伸投手です。初回からテンポ良くストライクを投げ込み、ヤンキース打線に反撃のきっかけをほとんど与えませんでした。
| 対戦カード | ニューヨーク・ヤンキース対ロサンゼルス・ドジャース |
|---|---|
| 開催日 | 現地時間2026年7月19日、日本時間7月20日 |
| 試合会場 | ヤンキースタジアム |
| 試合結果 | ドジャース 8-2 ヤンキース |
| 山本由伸の投球回 | 9回 |
| 投球数 | 102球 |
| 被安打 | 4 |
| 失点・自責点 | 2失点・2自責点 |
| 奪三振 | 7 |
| 与四球 | 0 |
| 被本塁打 | 1 |
| 勝敗 | 今季10勝目 |
| 防御率 | 2.78 |
| WHIP | 0.88 |
9イニングを102球で投げているため、1イニング当たりの平均投球数は約11.3球です。メジャーでは1イニングに15球前後を要すると、9回まで投げるには135球近く必要になります。
山本投手は早いカウントでアウトを積み重ね、102球という現実的な球数で試合を完結させました。
また、打者30人に対して四球を一つも与えていません。走者を出した4度もすべて安打によるもので、自ら制球を乱してピンチを広げる場面はありませんでした。
「メジャー初完投」の正確な意味は?通算では3度目
今回の登板は「山本由伸がメジャー初完投」と報じられることがありますが、正確にはメジャーのレギュラーシーズンで初めての完投です。
山本投手は2025年のポストシーズンですでに2度、9回を投げ切っています。
| 時期 | 対戦・内容 |
|---|---|
| 2025年ナ・リーグ優勝決定シリーズ | ブルワーズ戦で9回1失点の完投 |
| 2025年ワールドシリーズ | ブルージェイズ戦で9回1失点の完投 |
| 2026年7月19日 | ヤンキース戦で9回2失点、レギュラーシーズン初完投 |
そのため、ポストシーズンを含めたメジャー通算では3度目の完投となります。
ただし、通常のレギュラーシーズンで中継ぎ投手へつなぐことなく、先発投手が最後まで投げ切ったという点は大きな節目です。
現代のMLBでは球数管理や登板間隔、打者が3巡目に入った際の成績変化を考慮し、好投中でも先発投手が交代するケースが増えています。その環境での完投は、単なる勝利以上に高く評価されます。
ヤンキース戦の流れを時系列で整理
1回から3回|9者連続アウトの完璧な立ち上がり
山本投手は初回からストライク先行の投球を見せました。
強打者が並ぶヤンキース打線を相手に、3回終了まで一人の走者も許さず、打者9人を連続でアウトにしています。
速球だけで押し込むのではなく、スプリット、カーブ、カットボールなどをストライクゾーンの内外へ投げ分けました。
ヤンキース打線に長い攻撃時間を与えず、ドジャース打線が攻撃へ入りやすいテンポを作ったこともポイントです。
3回表|大谷翔平とフリーマンの適時打で先制
試合が動いたのは3回表でした。
大谷翔平選手が適時打を放ってドジャースが先制。さらにフレディ・フリーマン選手も得点につながる打撃を見せ、山本投手へ援護点を届けました。
ヤンキース先発のカム・シュリットラー投手は、初回にドジャースの上位打線から3者連続三振を奪いましたが、打者に粘られて球数が増加。4回3分の1を投げた時点で98球に達し、マウンドを降りています。
山本投手が9回102球だったのに対し、シュリットラー投手は4回途中で98球でした。両先発の投球効率の差が、試合展開を大きく左右したといえます。
4回裏|グリシャムにソロ本塁打を浴びる
山本投手が最初に走者を許したのは4回裏です。
先頭のトレント・グリシャム選手にソロ本塁打を浴び、完全投球と無失点は途切れました。
しかし、走者をためた状態での本塁打ではなく、失点は1点のみです。その後の打者に連打や四球を許さず、ヤンキースへ流れを渡しませんでした。
5回から7回|早いカウントでアウトを重ねる
中盤以降も、山本投手の制球は安定していました。
空振りを大量に奪う投球というより、ゾーン内へ質の高いボールを集め、打者に打たせてアウトを取る内容です。
この試合で記録した空振りは6球でした。奪三振は7個だったため、空振り数だけを見ると圧倒的な数字ではありません。
一方で、30人の打者のうち21人に対して初球ストライクを記録しました。初球ストライク率は70%です。
常に投手有利のカウントを作り、打者に狙い球を絞らせなかったことが、少ない球数につながりました。
8回裏|太陽で見失った打球から2点目
8回には、ジャズ・チザム・ジュニア選手の飛球を中堅手アンディ・パヘス選手が太陽の影響で見失い、長打となる場面がありました。
その後、アンソニー・ボルピー選手の適時打で2点目を失います。
記録上は山本投手の自責点となりましたが、強烈な打球を連続で浴びて崩れたというより、屋外球場特有の条件も絡んだ失点でした。
9回裏|最後は外角低めのカットボールで見逃し三振
山本投手は9回もマウンドへ上がりました。
最後の打者ジャッソン・ドミンゲス選手に対し、外角低めへカットボールを投げ込み、見逃し三振。102球目で試合を締めくくりました。
疲労がたまる9回に、力任せの速球ではなく、コースへ制御したカットボールを投げ切った点に、今回の投球を象徴する制球力が表れています。
各回の投球内容と球数の見方
試合直後の公式記事では、全102球の総投球数は確認できますが、各イニングの投球数を分けた完全な一覧は掲載されていません。
未確認の数字を推測で記載することを避けるため、ここでは各回の主な出来事と、試合全体から確認できる投球効率を整理します。
| イニング | 主な内容 |
|---|---|
| 1回 | 3者凡退。ストライク先行で順調に立ち上がる |
| 2回 | 3者凡退。ヤンキース中軸に走者を許さず |
| 3回 | 3者凡退。9者連続アウトを完成 |
| 4回 | グリシャムに先頭打者本塁打を浴びるも、後続を抑える |
| 5回 | 追加点を与えず、試合の流れを維持 |
| 6回 | 早いカウントを生かしてアウトを重ねる |
| 7回 | 終盤に入っても球威と制球を維持 |
| 8回 | 太陽の影響を受けた長打と適時打で1失点 |
| 9回 | 最後の打者をカットボールで見逃し三振 |
| 投球効率の指標 | 数字 |
|---|---|
| 1イニング当たりの平均球数 | 約11.3球 |
| 打者1人当たりの平均球数 | 約3.4球 |
| 初球ストライク | 30人中21人 |
| 初球ストライク率 | 70.0% |
| 空振り | 6球 |
| 奪三振率 | 7.0 K/9 |
| 与四球率 | 0.0 BB/9 |
| 被安打率 | 4.0 H/9 |
| WHIP | 0.44 |
この試合だけのWHIPは、9回で許した走者が4安打のみだったため0.44です。
奪三振率は1試合換算で7.0と突出していませんが、無四球、初球ストライク率70%、1イニング平均約11.3球という数字が、今回の投球の本質を示しています。
打者を三振だけで抑えるのではなく、少ない球数で打球を処理し、終盤までマウンドを守りました。
山本由伸の球種と配球をStatcastから分析
試合単独の正確な球種別投球数は、確認できた公式記事には掲載されていません。そのため、球種割合を断定することは避け、2026年シーズンのStatcastで確認できる球種と平均値を紹介します。
| 球種 | 平均球速 | 最速 | ゾーン内投球率 |
|---|---|---|---|
| スプリット | 91.5マイル(約147.3キロ) | 94.2マイル(約151.6キロ) | 33% |
| フォーシーム | 96.1マイル(約154.7キロ) | 98.3マイル(約158.2キロ) | 56% |
| カーブ | 77.1マイル(約124.1キロ) | 80.8マイル(約130.0キロ) | 51% |
| カットボール | 91.4マイル(約147.1キロ) | 95.2マイル(約153.2キロ) | 50% |
| シンカー | 95.4マイル(約153.5キロ) | 98.2マイル(約158.0キロ) | 59% |
| スライダー | 87.2マイル(約140.3キロ) | 90.4マイル(約145.5キロ) | 57% |
山本投手は2026年、6種類の球種を使用しています。軸となるのはフォーシームとスプリットですが、カーブ、カットボール、シンカー、スライダーも組み合わせています。
スプリットは空振りだけを狙う球ではない
山本投手のスプリットは平均91.5マイルと、変化球としては非常に速い球種です。
ゾーン内投球率は33%で、主に低めのボールゾーンへ落とします。空振りやゴロを狙うだけでなく、フォーシームとの速度差を小さくすることで、打者が途中まで速球と判断しやすい軌道になっています。
フォーシームとシンカーで左右に幅を作る
フォーシームの平均球速は96.1マイル、シンカーは95.4マイルです。
速度帯が近い一方、フォーシームとシンカーでは横方向や縦方向の動きが異なります。同じような球速から違う軌道を作ることで、打者は芯で捉えにくくなります。
カーブとの約19マイル差がタイミングを狂わせる
フォーシームの平均96.1マイルに対し、カーブは平均77.1マイルです。約19マイル、日本の速度表記では約30キロの差があります。
カーブは球速を落とすだけでなく、Statcastでは縦方向へ大きく変化する球種として記録されています。
速球とスプリットの速い組み合わせに、70マイル台のカーブを加えることで、打者のタイミングを前後に揺さぶることができます。
完投を決めたのはカットボール
最後の102球目に選んだのは、山本投手の代名詞であるスプリットではなく、外角低めのカットボールでした。
カットボールは平均91.4マイルで、フォーシームより少し遅く、右打者から逃げる方向へ小さく変化します。
大きく空振りを奪う球種だけに頼らず、見逃し三振を取れる場所へ正確に投げ込んだことが、山本投手の完成度を示しています。
今季成績と細かな指標は?防御率2.78、WHIP0.88
今回の勝利により、山本投手の2026年シーズン成績は10勝6敗、防御率2.78、113奪三振、WHIP0.88となりました。
| 指標 | 2026年成績 |
|---|---|
| 勝敗 | 10勝6敗 |
| 防御率 | 2.78 |
| 奪三振 | 113 |
| WHIP | 0.88 |
| 被打率 | .228 |
| 被wOBA | .249 |
| 被xwOBA | .280 |
| xERA | 3.23 |
| 奪三振率 | 24.9% |
| 与四球率 | 5.9% |
| 平均打球速度 | 87.8マイル |
| ハードヒット率 | 35.1% |
| バレル率 | 6.5% |
実際の防御率2.78に対し、打球速度や三振、四球などから算出する予測防御率のxERAは3.23です。
実際の結果の方が予測値より良いため、守備や球場環境に助けられている可能性もあります。ただし、被wOBA.249、WHIP0.88という数字は、走者を出さない能力が高いことを示しています。
ハードヒット率が前年より改善
2026年のハードヒット率は35.1%です。2025年の39.7%から4.6ポイント低下しました。
Statcastでは、打球速度95マイル以上をハードヒットと定義しています。数字が低いほど、相手打者に強い打球を許していないことになります。
奪三振率は2025年の29.4%から24.9%へ下がっていますが、強い打球を減らし、効率良くアウトを取る投球へ変化している可能性があります。
与四球率5.9%が完投を支えた
山本投手の与四球率は5.9%です。
2025年の8.6%から改善しており、今回のヤンキース戦でも四球はゼロでした。
完投するためには球威だけでなく、無駄なボール球を減らす必要があります。四球を出さず、初球からストライクを取ったことが、102球完投へ直結しました。
大谷翔平は2安打2打点で山本由伸を援護
打線では大谷翔平選手も存在感を見せました。
3回に先制点につながる適時打を放つなど、2安打2打点を記録。山本投手に早い段階で援護点を届けました。
| 選手 | 主な内容 |
|---|---|
| 大谷翔平 | 2安打2打点、3回に先制適時打 |
| フレディ・フリーマン | 得点につながる打撃で山本を援護 |
| トミー・エドマン | 2安打、終盤に2点二塁打 |
| ドジャース打線 | 8回に打者11人で5得点 |
ドジャースは3-1で迎えた8回、打者11人を送り込む攻撃で5点を追加しました。
援護が8点まで広がったことで、デーブ・ロバーツ監督も山本投手を9回のマウンドへ送りやすくなりました。
ただし、大量援護があったから完投できたというだけではありません。7回までの時点で球数を抑え、四球を出さず、ブルペンを温存できる状況を自ら作ったことが前提にあります。
海外メディアと関係者のコメント
試合後、デーブ・ロバーツ監督は山本投手について、チームのエースである理由を示したと高く評価しました。
デーブ・ロバーツ監督「だから彼は我々のエース」
ロバーツ監督は、ヤンキース先発シュリットラー投手が初回に3者連続三振を奪った後、山本投手がそれ以上の内容を見せたことに言及しています。
監督の発言を日本語で要約すると、「あれだけの投球をやり返し、期待どおりのパフォーマンスを見せた。だから彼は我々のエースだ」という評価です。
相手先発の球速や奪三振に影響されず、自分の投球を続けた精神面も評価されました。
大舞台を好む投手との評価
ロバーツ監督は、山本投手がヤンキースタジアムで過去にも好投していることに触れ、「彼はこうした大きな試合を好んでいる」といった趣旨のコメントを残しています。
山本投手は2024年6月のヤンキース戦でも7回無失点の好投を記録しました。
さらに2024年のワールドシリーズ、2025年のポストシーズンでも重要な試合を任されており、注目度の高い舞台で結果を残してきました。
米メディアは「効率性」と「精密な制球」を評価
MLB公式は、空振りが6球にとどまりながら完投した点に注目しています。
奪三振ショーではなく、30人中21人へ初球ストライクを投げ、精密な制球でヤンキース打線を抑えたと分析しました。
ドジャース専門メディアでは、102球で9回を投げ切った効率性や、ダブルヘッダーでブルペンを温存した価値を評価する論調が見られます。
ヤンキース側の地元メディアでは、打線が山本投手に対して4安打しか記録できず、質の高い打席を継続できなかったことを問題視する傾向があります。
ヤンキース監督は打線の状態に厳しい見方
ヤンキースのアーロン・ブーン監督は、チームが先発投手に対して良い打席を継続できていない点に言及しました。
ヤンキース打線は直近の一定期間で先発投手に対する打率が低迷しており、山本投手の好投だけでなく、打線全体の状態も現地では議論されています。
ただし、ヤンキース打線の不振だけで山本投手の完投を説明することはできません。四球ゼロ、初球ストライク率70%、4安打という投球内容は、相手の状態にかかわらず高く評価できる数字です。
海外SNSやネット上の反応の傾向
海外のSNSや野球ファンの間では、山本投手の奪三振数よりも、投球の効率性や制球力に注目する反応の傾向があります。
- 102球で9回を投げ切った効率性を評価する反応
- 四球を一つも与えなかった制球力への称賛
- ダブルヘッダー第1試合でブルペンを休ませた価値を評価する反応
- 強打のヤンキースを4安打に抑えたことへの驚き
- 大舞台になるほど強さを発揮すると評価する反応
- 2025年のポストシーズンから続く完投能力を称賛する反応
- サイ・ヤング賞候補としてさらに注目すべきだとする反応
- 最後まで球威より制球が落ちなかった点を評価する反応
- 大谷翔平選手の援護と山本投手の投球を合わせて喜ぶ反応
一方、ヤンキースファンの間では、山本投手の投球を評価しつつ、自軍打線が早いカウントで打たされ、攻略方法を見つけられなかったことへの厳しい反応の傾向があります。
また、「空振りが6球でも完投できる」という内容から、三振数だけでは投手の支配力を評価できないという分析も広がっています。
実際の投稿を個別に引用せず全体の傾向を見ると、「圧倒的な球威」という表現より、「効率的」「精密」「落ち着いている」「エースらしい」といった評価が目立つ登板でした。
なぜ今回の完投が大きな意味を持つのか
ダブルヘッダーでブルペンを完全に休ませた
今回の登板はダブルヘッダー第1試合でした。
1日に2試合を行う日は、救援投手の登板管理が難しくなります。第1試合で中継ぎを何人も投入すると、第2試合で使える投手が限られてしまいます。
山本投手が9回を一人で投げ切ったことで、ドジャースは第1試合でブルペンを一人も使わずに済みました。
第2試合が複数投手をつなぐブルペンゲームだったことを考えると、完投の価値は個人成績以上に大きかったといえます。
打者3巡目、4巡目にも対応した
現在のMLBでは、先発投手が同じ打者と3度目に対戦すると、打者側が球筋に慣れて成績が悪化しやすいと考えられています。
山本投手は9回まで投げ、ヤンキースの上位打線と複数回対戦しました。それでも四球を出さず、失点を2点に抑えています。
球種の多さと配球の変化により、対戦を重ねても打者に狙いを絞らせなかった可能性があります。
ポストシーズンへ向けた起用の選択肢が広がる
短期決戦では、信頼できる先発投手が長い回を投げることが重要です。
山本投手は2025年のポストシーズンで完投実績があり、今回の登板ではレギュラーシーズンでも9回を投げ切れることを改めて示しました。
10月の重要な試合で救援陣が疲労している場合でも、山本投手に長い回を任せられるという判断材料になります。
山本由伸のプロフィールとメジャーでの歩み
| 名前 | 山本由伸 |
|---|---|
| 生年月日 | 1998年8月17日 |
| 出身地 | 岡山県備前市 |
| 身長・体重 | 178センチ・80キロ |
| 投打 | 右投右打 |
| 背番号 | 18 |
| 所属 | ロサンゼルス・ドジャース |
| NPB時代 | オリックス・バファローズ |
| MLBデビュー | 2024年3月21日 |
山本投手は2016年のドラフト4位でオリックス・バファローズへ入団しました。
2021年から2023年まで3年連続で投手4冠と沢村賞を獲得。2022年と2023年にはノーヒットノーランも達成しています。
2024年からドジャースへ移籍し、12年総額3億2500万ドルの大型契約を結びました。
メジャー1年目は右肩の故障による離脱を経験しましたが、ポストシーズンで復帰し、ドジャースのワールドシリーズ制覇に貢献しました。
2025年はレギュラーシーズンで12勝8敗、防御率2.49、201奪三振を記録。ポストシーズンでは完投や連投を含む活躍を見せ、ワールドシリーズMVPに選ばれています。
今後の注目ポイント
自身のメジャー最多勝利数を更新できるか
山本投手は今回の勝利で2026年の勝利数を10に伸ばしました。
2025年の12勝まで残り2勝となっており、シーズン後半に自己最多を更新する可能性があります。
勝利数は打線の援護や救援投手の成績にも左右されますが、防御率2点台とWHIP0.88を維持できれば、さらに白星を積み上げることが期待されます。
サイ・ヤング賞争い
防御率2.78、WHIP0.88という成績は、ナ・リーグの先発投手の中でも高い水準です。
一方、サイ・ヤング賞では防御率だけでなく、投球回、奪三振、勝利数、先発投手としての継続性なども評価されます。
今回の完投は、投球回とエースとしての印象を高める登板となりました。今後も長い回を安定して投げられるかが、賞争いのポイントになりそうです。
完投後の疲労と次回登板
102球は極端に多い投球数ではありませんが、9回まで投げたことによる身体的な負担はあります。
ドジャースは過去に山本投手の登板間隔や球数を慎重に管理してきました。次回登板までの休養日や、登板後の状態にも注目が集まります。
現時点で故障などの情報は公表されていないため、過度に不安視する必要はありません。ただし、ポストシーズンを見据えるうえでは、シーズン後半のコンディション維持が重要です。
大谷翔平との日本人エース共演
今回の試合では、大谷選手が2安打2打点で山本投手を援護しました。
山本投手が先発し、大谷選手が打線の中心として得点を生み出す形は、ドジャースにとって理想的な勝ち方の一つです。
今後、大谷選手の投手起用が進めば、日本人投手同士が先発ローテーションの中心を担う可能性もあります。
まとめ
山本由伸投手はヤンキースとのダブルヘッダー第1試合で、9回102球、4安打2失点、7奪三振、無四球の完投勝利を挙げました。
今回がメジャーのレギュラーシーズンでは初完投となり、ポストシーズンを含めるとメジャー通算3度目の完投です。
初回から9人を連続で退け、30人中21人へ初球ストライクを記録。空振りは6球にとどまりましたが、早いカウントで打者を追い込み、1イニング平均約11.3球という効率的な投球を見せました。
シーズン成績は10勝6敗、防御率2.78、WHIP0.88。Statcastでも平均打球速度87.8マイル、ハードヒット率35.1%と、相手に強い打球を許しにくい内容を残しています。
大谷翔平選手も2安打2打点で援護し、ドジャースは8-2で勝利しました。
海外では、ロバーツ監督の「エース」との評価に加え、102球での完投、四球ゼロ、ダブルヘッダーでブルペンを温存した点が高く評価されています。
今季の自己最多勝利数更新、サイ・ヤング賞争い、そしてポストシーズンで再び重要な試合を任されるのか。山本投手のシーズン後半の投球に、さらに注目が集まりそうです。


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