2026年のMLBオープン戦(スプリングトレーニング)が始まり、日本人選手たちも少しずつ実戦モードに入ってきました。今季はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)直前ということもあり、主力選手の多くが「オープン戦を数試合こなして代表合流」という流れになっていて、例年以上に“数字の見え方”に注意が必要な時期です。つまり、現時点の成績はまだサンプルが小さく、内容や調整段階をあわせて見るのが大事です。
まず前提として、今回のオープン戦は「WBC調整」が強く影響しています。鈴木誠也、岡本和真、菊池雄星、吉田正尚らは、MLBキャンプで実戦やシミュレーション登板を行ったあと、代表合流のため早めにキャンプを離れる流れが明確に出ています。ですので、現時点での“オープン戦成績”は、シーズンの最終評価というより「コンディション確認」と「フォーム・役割確認」の意味合いが強いです。
まずは村上宗隆をピックアップ
今季の日本人選手の中でも、やはり注目度が高いのはホワイトソックスに加入した村上宗隆です。ロイターの報道では、村上はホワイトソックスと2年総額3400万ドルの契約(2026年終了後にオプトアウト可能)で合意しており、いよいよMLB挑戦が本格的に始まりました。
チーム内での起用法もかなりはっきりしていて、ホワイトソックスは村上を「打線の中軸」「一塁起用」で考えていると報じられています。つまり、単なる“新戦力”ではなく、最初から得点源として期待されている立ち位置です。これはかなり大きいです。打順の重いところを任されるということは、結果だけでなく四球の選び方、得点圏でのアプローチ、守備の安定感まで含めて見られることになるからです。
そして肝心のオープン戦初戦。村上はカブス戦で、初打席でヒットを放つと、その後には2点タイムリー二塁打を記録。MLB公式の試合記事でも、初球の速球を打ち返して安打、さらに追い込まれながらも外角球を逆方向へ長打にした内容が紹介されており、「ただ打った」ではなく、対応力を見せたデビューになりました。ホワイトソックスもこの試合に勝利しており、村上は上々のスタートを切ったと言っていいです。ロイターでもこの試合を“2安打2打点”と伝えています。
村上の初戦で特に良かったポイントは、対応の幅が見えたことです。MLB投手の球威や配球に対して、最初から「引っ張り一辺倒」ではなく、状況に応じて打ち分ける形が出たのは好材料です。オープン戦序盤は投手側もまだ調整段階ですが、それでも“初見の投手にどう入るか”は非常に重要です。村上はそこを落ち着いてこなした印象があります。
一方で、今後のチェックポイントもあります。ホワイトソックスは村上を一塁で起用する方針ですが、MLBの一塁守備は打撃負担の大きい選手が入ることも多く、守備範囲や送球処理以上に「ミスを減らせるか」が評価されやすいポジションです。また、打撃面ではシーズンが進むほど内角の速球・高めの強い球への攻めが増えるので、オープン戦中盤以降にその対応がどう出るかが見どころになります。現時点では、スタートとしてはかなり良いと言っていいです。
村上宗隆はなぜここまで注目されるのか
今回の日本人選手のオープン戦まとめの中でも、村上宗隆選手への注目度が特に高いのは、単に「MLB挑戦1年目」だからではありません。日本で実績を積み重ねてきた“主砲タイプ”が、最初から中軸候補として見られている点が大きいです。
村上選手は、打席での存在感そのものが武器になるタイプです。相手バッテリーからすると、長打を警戒せざるを得ない打者であり、四球でもよし、甘く入れば一発というプレッシャーをかけられます。こうした打者が打線にいるだけで、前後の打者の打席内容にも影響が出てきます。つまり、村上選手の価値は「ホームラン数」だけではなく、打線全体の流れを変えられるかどうかにもあると言えます。
日本時代から注目されてきたのは、長打力だけではありません。若い頃から四球を選べる打席感覚があり、打てない日でも出塁で貢献できるタイプでした。MLBでは当然、配球の質も球威も一段上がりますが、それでも“ボール球を振らされにくい”という強みは、挑戦初期の大きな武器になります。オープン戦序盤で結果が出たこと以上に、こうした打席の土台がある点に期待が集まっているのだと思います。
オープン戦序盤で見えた「村上らしさ」
オープン戦はまだ試合数も打席数も少なく、数字だけで評価しにくい時期です。それでも村上選手に関しては、序盤の内容からすでに「らしさ」が見えています。
前回触れたように、初戦で結果を出せたことはもちろん好材料ですが、もっと大事なのは初見の投手に対して慌てていないことです。MLB挑戦直後は、どうしても力んでしまったり、引っ張りに意識が偏ったりしやすいです。ですが村上選手は、最初から打席の中で落ち着いて対応している印象があります。
この“落ち着き”は、今後の長いシーズンでもかなり重要です。MLBでは、1カードごとに相手投手のタイプが変わり、しかも同じ投手でも配球の組み立て方が変わってきます。その中で、毎打席ごとに感情を大きく揺らさず、自分の打席を作れるかどうかは、成績の波を小さくするポイントになります。村上選手は、少なくともオープン戦序盤を見る限り、その土台を感じさせる入り方をしています。
村上宗隆の今後の注目ポイント
内角の速球への対応
MLBで長打が期待される打者は、今後必ず内角を厳しく攻められます。特に高めの強い球をどう処理するかは、村上選手に限らず日本人の強打者が最初に試されやすいポイントです。
ここで重要なのは、無理に全部引っ張ろうとしないことです。村上選手は本来、逆方向にも強い打球を打てる打者なので、相手の攻め方を見ながらセンターから逆方向にも打球を飛ばせるようなら、適応はかなり早く進むはずです。
左投手との対戦内容
シーズンに入ると、相手チームはマッチアップをかなり細かく使ってきます。村上選手が左投手相手にどんな打席を見せるかは、起用の安定感にもつながります。
打率そのものより、追い込まれてからの対応や、ボール球の見極め、強い当たりの方向を見ていくと、適応度がわかりやすいです。オープン戦でも、左投手相手の打席内容はチェックしておきたいポイントです。
一塁守備の安定感
打撃に注目が集まりやすいですが、一塁での起用が中心になるなら守備の安定感も大切です。派手なプレーより、送球処理や捕球ミスを減らせるかどうかが評価につながります。
特にMLBは打球速度が速く、内野手の送球も強いので、「難しい打球をさばく」より「普通のプレーを確実にこなす」ことが信頼を積む近道になります。打撃で結果を出している時ほど、守備の安定感がチーム内評価を押し上げる要素になります。
村上は“数字”だけで見ないほうが面白い
村上選手のようなタイプは、どうしても「ホームラン何本打てるか」に注目が集まります。もちろんそれは大きな魅力ですが、MLB挑戦1年目の序盤は、ホームラン数だけで見てしまうともったいないです。
むしろ見ておきたいのは、次のような部分です。
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四球を取れるか
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追い込まれてから崩れないか
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強い打球をどの方向に打てているか
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相手の攻め方に対して修正できているか
このあたりは、シーズンが進むほど差になります。オープン戦の段階でこうした要素が見えているなら、たとえ短期的に数字が落ちても、長い目で見た期待値は高いままです。
日本人選手全体のオープン戦・キャンプ状況まとめ
ドジャース勢(大谷翔平・山本由伸・佐々木朗希)
ドジャースでは、山本由伸がエンゼルスとのオープン戦開幕カードで先発し、2イニングを投げて3奪三振。2失点(自責1)という内容でした。MLB公式記事では、1回は三者凡退&2奪三振と良い立ち上がりで、2回に守備のミスも絡んで失点した流れが伝えられています。数字だけを見ると派手ではないですが、調整登板としては十分に順調な部類です。
同じ試合で大谷翔平も今春初実戦に入り、記事では3打数1安打(シングル)とされています。さらにMLB公式の別報道では、大谷は手術からのリハビリの関係で今回のWBCでは投手としては登板しない予定とされており、今春は“打者調整を優先”という位置づけがはっきりしています。つまり、大谷についてはオープン戦の打撃内容と打席感覚の戻りが主なチェックポイントになります。
佐々木朗希については、MLB公式の記事でキャンプでの2度目のライブBP(実戦形式)を消化したことが報じられており、スプリッターやスライダーを織り交ぜた調整が進んでいます。現時点ではオープン戦での大きな公式成績というより、実戦形式での仕上がり確認フェーズですが、記事ではWBC前に1試合程度の登板を行う見通しも示されています。いきなり全開というより、段階を踏んでいる印象です。
カブス勢(鈴木誠也・今永昇太)
鈴木誠也は、オープン戦初打席でいきなりホームラン。MLB公式の記事でも、ホワイトソックス先発から初回に一発を放ったことが紹介されていて、キャンプ序盤から打撃の強さを見せています。記事内では、チームメイトのタイヨンが「40本くらい打ってほしい」と冗談交じりに話すコメントも載っていて、チーム内の期待値の高さもうかがえます。
また、鈴木はこのあともう1試合カクタスリーグに出場してからWBCのため日本代表に合流する予定とされています。つまり、今の時点でのオープン戦成績は“短期決戦モード”に近く、少ない打席でどれだけ感覚を上げられるかがテーマです。初打席弾という結果は、その意味でもかなり良い入り方です。
今永昇太については、MLB公式のカブス記事で、WBC前に3イニングのライブBPや、場合によってはオープン戦での1登板が見込まれる流れが伝えられています。現時点ではオープン戦の公式登板成績を積み上げる段階というより、実戦強度を上げながら代表戦へ向かう調整フェーズです。WBC年らしい動き方と言えます。
エンゼルス(菊池雄星)
菊池雄星は、エンゼルスのキャンプを離れて日本代表に合流済みです。MLB公式のエンゼルス記事によると、菊池は出発前に4イニング分のシミュレーション登板をこなしており、首脳陣も「ベテランだし、WBCで先発として投げるので心配していない」というスタンスでした。つまり、オープン戦の“公式登板成績”よりも、代表戦を含めた実戦で球数を積んでいく設計です。
このパターンは、WBCに出る先発投手にはよくある形です。ファン目線では「オープン戦で数字が出ていない」と見えますが、実際には試合形式の調整を済ませていて、開幕へ向けた準備は進んでいます。数字より“調整ルート”を見た方が実態に近いです。
メッツ(千賀滉大)
千賀滉大は、現時点ではオープン戦の登板成績よりも、キャンプ初期の状態が注目されています。MLB公式のメッツ記事では、メンドーサ監督がキャンプ序盤の千賀について、レーダーガンで92mphを計測した点を前向きに評価しており、過去の春よりも早い段階でしっかり投げられていることが強調されています。千賀本人も「やるか、やらないか」という趣旨の力強いコメントを残していて、メンタル面も含めて今季への意欲が伝わる内容でした。
千賀はここ数年、ケガやコンディション面の話題がつきまとっていただけに、オープン戦の成績そのものよりも、まずは健康な立ち上がりが最大の好材料です。今後は実戦登板に入ってからの球威・フォークの切れ・球数管理がポイントになってきます。
パドレス(松井裕樹・ダルビッシュ有)
パドレスでは、松井裕樹にアクシデントがありました。MLB公式記事によると、松井はライブBP中に左足付け根(groin)を痛め、チームは「day to day(様子見)」としています。大きな離脱見込みではない一方、まだ実戦登板の積み上げ前で、WBC出場可否にも影響が出る可能性があると報じられています。オープン戦の成績を語る以前に、まずは回復優先という状況です。ロイターでも、日曜の登板予定から外れたことが伝えられています。
ダルビッシュ有については、すでに2026年シーズン全休が決まっています。MLB公式記事では、右肘のUCL修復(内部ブレース)手術を受け、12〜15か月の見込みでリハビリに入ると報じられています。今季のオープン戦成績という文脈では名前が出てこない理由がここにあります。日本人投手陣にとっては大きな痛手ですが、まずは復帰を最優先にしてほしいところです。
ブルージェイズ(岡本和真)
2026年の日本人MLB組で、新たな目玉の一人が岡本和真です。MLB公式では、ブルージェイズが岡本を4年契約で獲得したこと、そして春は三塁での出場を中心に、オープン戦開幕から数試合の予定が具体的に組まれていることが報じられています。記事では、開幕数試合(フィリーズ戦、メッツ戦など)に出場後、WBCのため代表合流するスケジュールまで明示されており、チームとしてもかなり計画的に起用しているのが分かります。
現時点では、岡本のオープン戦成績はこれから積み上がっていく段階ですが、MLB公式でも「まずはグレープフルーツリーグ」と位置づけられていて、守備位置・打球速度・適応の見極めが主なテーマになっています。村上と同様、日本の主砲がMLB環境にどう順応するかという意味で、今春の注目度はかなり高いです。
レッドソックス(吉田正尚)
吉田正尚については、MLB公式のレッドソックス春キャンプ記事で、2023年以来はじめて健康な状態でシーズンに入れる見通しだと紹介されています。さらに、金曜に実戦(対ノースイースタン)へ出場し、土曜もラインナップ入りしたうえで、その後はWBC日本代表へ向かう予定とされています。つまり、吉田も“オープン戦フル出場で調整”ではなく、代表戦を見据えた短期調整型です。
吉田は打撃の対応力と出塁能力が武器なので、春の時点では長打数よりも、スイングの鋭さや打席内容が大事です。今季は健康面の不安が少ない状態で入れること自体が、レッドソックスにとって大きなプラス材料と言えます。
ロッキーズ(菅野智之)
菅野智之は、2026年にロッキーズへ移籍して新シーズンに臨んでいます。MLB公式のロッキーズ関連報道では、ローテ争いの一角としてキャンプに入り、WBC合流前にはライブBPで21球を投げ、最速91mph、強い打球をほとんど許さない内容だったと伝えられています。まだ公式オープン戦の数字というより、実戦形式の感触確認段階ですが、移籍直後としては悪くない入りです。
ロッキーズは本拠地が高地で投手に厳しい環境なので、菅野にとっては球速そのものより、制球・球種の使い分け・ゴロ率がより重要になります。春の時点では、その“らしさ”をどこまで出せるかに注目です。
アストロズ(今井達也)
アストロズの今井達也も、2026年の日本人MLB組として見逃せません。MLB公式のアストロズ記事では、今井が1月に3年契約で加入した新戦力として紹介されており、キャンプでは通訳を交えつつ、チーム内の多国籍環境のなかで早くも馴染み始めている様子が描かれています。この記事は主に“チームへの溶け込み”がテーマですが、日本人投手として新たにMLBでの調整を進めていること自体が大きなトピックです。
現時点では、今井のオープン戦での目立った公式成績よりも、まずはキャンプでの投球内容と適応状況を見ていく段階です。今後、実戦登板が進んでくると、奪三振能力や球質がどれだけ通用するかが話題になっていくはずです。
日本人選手だけの簡易成績一覧(出場済み/未出場/WBC合流)
オープン戦はまだ序盤で、しかも2026年はWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)前の調整期間でもあるため、「出場済み=打席や登板数が多い」ではない点に注意が必要です。
出場済み(オープン戦でプレー済み)
村上宗隆(ホワイトソックス)
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状況:出場済み
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内容:オープン戦初戦で2安打2打点(タイムリー二塁打あり)
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ひとこと: MLB挑戦1年目としてはかなり良いスタートです。初戦から結果だけでなく、打席内容の良さも見えたのが大きいです。中軸候補として期待されている中で、まずは順調な入り方になっています。
鈴木誠也(カブス)
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状況:出場済み
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内容:オープン戦初打席でホームラン
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ひとこと: いきなりの一発で、打撃の状態の良さをアピールしました。WBC合流前の短い実戦期間でも、らしさをしっかり出せている印象です。
大谷翔平(ドジャース)
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状況:出場済み
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内容:今春初実戦で安打を記録(前回整理時点では3打数1安打)
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ひとこと: 今春は打者としての調整が中心なので、長打数よりも打席感覚やスイングの戻り具合が注目ポイントです。まずは実戦に入れたこと自体が大きいです。
山本由伸(ドジャース)
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状況:出場済み(登板済み)
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内容:先発で2イニング、3奪三振(前回整理時点では2失点・自責1)
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ひとこと: 結果以上に、立ち上がりの球の強さや三振を取れる内容が見えたのが好材料です。春の調整登板としては順調な部類です。
未出場・調整中(公式オープン戦の成績がまだ少ない/未計上)
※ここは「完全未出場」だけでなく、ライブBP(実戦形式)やシミュレーション登板中心で、公式成績としてはまだ少ない選手も含めています。
佐々木朗希(ドジャース)
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状況:調整中(ライブBP中心)
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内容:実戦形式の投球を進めている段階
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ひとこと: いきなりフル出力ではなく、段階的に仕上げている印象です。WBC前に1試合前後の実戦登板があるかどうかがひとつの目安になります。
今永昇太(カブス)
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状況:調整中(ライブBP中心)
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内容:WBC前に実戦強度を上げていく段階
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ひとこと: オープン戦で数字を積むよりも、代表戦を見据えて球数・強度を整える時期です。公式成績より調整過程のほうが重要です。
千賀滉大(メッツ)
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状況:調整中
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内容:キャンプ序盤から状態確認が進んでいる段階
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ひとこと: まずは健康な状態で春を迎えられていることが最大のプラスです。今後の実戦登板でフォークのキレや球威がどう見えるかが注目点です。
岡本和真(ブルージェイズ)
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状況:これから本格的に成績が積み上がる段階
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内容:春は三塁中心で起用予定、WBC前に数試合出場見込み
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ひとこと: 村上と並ぶ“日本の主砲枠”として注目度が高いです。春は打率よりも、守備位置の適応と打球内容がポイントになります。
吉田正尚(レッドソックス)
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状況:調整中(実戦入り)
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内容:対外試合に出場しつつWBC合流へ向かう流れ
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ひとこと: 今季は健康な状態で春を迎えられているのが大きいです。吉田選手は春の数字以上に、打席内容やスイングの鋭さを見たいタイプです。
菅野智之(ロッキーズ)
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状況:調整中(ライブBP中心)
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内容:実戦形式で球数・球速を確認している段階
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ひとこと: ロッキーズは投手に厳しい環境なので、春は球速よりも制球やゴロを打たせる形が出ているかに注目したいところです。
今井達也(アストロズ)
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状況:調整中
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内容:新加入としてキャンプ適応を進めている段階
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ひとこと: まずはチームに馴染みながら、実戦登板で持ち味を出していくフェーズです。オープン戦の登板数が増えてから評価が本格化しそうです。
松井裕樹(パドレス)
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状況:調整中(コンディション様子見)
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内容:足の付け根の違和感で慎重調整
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ひとこと: 成績以前に、まずは無理をせず回復優先の段階です。短期的な数字より、状態を戻せるかどうかが最優先です。
WBC合流(合流済み/合流予定)
オープン戦の見方で大事なのはここです。WBC組は、MLBのオープン戦での成績が少なくても、調整不足とは限りません。代表戦で実戦を重ねる前提でキャンプを進めているためです。
すでにWBC合流済み(または合流が明確)
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菊池雄星(エンゼルス)
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シミュレーション登板をこなしてから代表合流という流れで、オープン戦公式成績よりも調整内容重視のタイプです。
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WBC合流予定(オープン戦は短期調整)
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鈴木誠也(カブス)
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数試合の実戦後に代表合流予定。初打席本塁打で順調な仕上がりを見せています。
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岡本和真(ブルージェイズ)
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春は数試合出場後に代表合流の流れ。MLB適応とWBC調整を並行して進める形です。
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吉田正尚(レッドソックス)
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実戦を挟んで代表合流予定。健康な状態で春を迎えられている点が好材料です。
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今永昇太(カブス)
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ライブBPや実戦強度を上げながら代表戦へ。オープン戦の数字は少なくても問題ない調整ルートです。
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佐々木朗希(ドジャース)
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実戦形式で調整中。代表合流前にどこまで実戦登板を入れるかが焦点です。
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WBC合流に影響が出る可能性あり(状態次第)
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松井裕樹(パドレス)
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コンディション次第で調整スケジュールが変わる可能性があります。ここは慎重に見たいところです。
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補足(今季オープン戦の成績一覧から外れる主な選手)
ダルビッシュ有(パドレス)
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状況:今季はリハビリ優先
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ひとこと: 今季はオープン戦成績を追う対象というより、復帰に向けた回復過程を見守る段階です。日本人投手陣にとって大きな存在なので、まずは無事の復帰を待ちたいです。
ここまでの総括(オープン戦の見方)
ここまでをまとめると、2026年の日本人選手のオープン戦は、**「成績を見る時期」より「役割と調整を見る時期」**という色がかなり強いです。特にWBC出場組は、MLBキャンプでの打席数・登板数が少なくなりやすく、数字だけだと判断を誤りやすいです。むしろ、村上のように少ない実戦機会で内容のある打席を見せた選手は、数字以上に評価しやすいです。
その中で、今回の“主役”として挙げるなら、やはり村上宗隆です。MLB挑戦1年目、しかも最初から中軸・一塁の期待を背負い、初戦で2安打2打点。内容も良く、チームの期待値とも噛み合ったスタートになっています。ここから相手投手のレベルや配球が上がっていく中で、どこまで自分の打撃を維持できるか。2026年の日本人野手の中でも、最も目が離せない存在の一人と言っていいです。


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