バレーボール男子日本代表が、ネーションズリーグ2026の予選ラウンドで歴史的な快挙を成し遂げました。
日本は2026年6月から7月にかけて行われた予選ラウンド12試合をすべて制し、12勝0敗で首位通過。VNL男子で予選ラウンドを全勝したのは、日本にとって史上初の快挙です。
最終戦ではアルゼンチンにセットカウント3-0で勝利。石川祐希選手、髙橋藍選手、西田有志選手ら主力だけでなく、宮浦健人選手、大塚達宣選手、甲斐優斗選手らも重要な場面で活躍しました。
接戦を勝ち切る強さ、劣勢から試合をひっくり返す修正力、メンバーを入れ替えても落ちないチーム力が、日本の12連勝を支えています。
ここでは、予選ラウンド全12試合の結果、印象的だった試合、決勝ラウンドの日程と対戦相手、日本と相手チームの注目選手を紹介します。
バレー男子日本代表が予選12戦全勝の快挙
ネーションズリーグ2026男子の予選ラウンドは、2026年6月10日から7月19日にかけて行われました。
日本代表は中国・臨沂で行われた第1週、フランス・オルレアンで行われた第2週、大阪で行われた第3週のすべてで4戦全勝を達成しています。
| 大会 | バレーボールネーションズリーグ2026男子 |
|---|---|
| 日本の予選成績 | 12勝0敗 |
| 予選順位 | 1位 |
| 勝点 | 30 |
| セット成績 | 36セット獲得・15セット喪失 |
| 第1週 | 4勝0敗 |
| 第2週 | 4勝0敗 |
| 第3週 | 4勝0敗 |
| 決勝ラウンド | 2026年7月29日~8月2日 |
| 開催地 | 中国・寧波 |
12試合すべてをストレートで勝ったわけではありません。日本は予選で6試合がフルセットにもつれ込みました。
それでも一度も敗れなかったことに、今回の快挙の価値があります。
セットカウント0-2から逆転した試合や、デュースが続く長いセットを制した試合もあり、勝ち方の幅が大きく広がった大会となりました。
VNL2026男子・日本の予選全試合結果
日本代表は第1週から第3週まで、それぞれ4試合に出場しました。
| 週 | 対戦相手 | 結果 | セットカウント |
|---|---|---|---|
| 第1週 | ウクライナ | 勝利 | 3-0 |
| 第1週 | ポーランド | 勝利 | 3-2 |
| 第1週 | 中国 | 勝利 | 3-1 |
| 第1週 | スロベニア | 勝利 | 3-1 |
| 第2週 | セルビア | 勝利 | 3-1 |
| 第2週 | イラン | 勝利 | 3-2 |
| 第2週 | アメリカ | 勝利 | 3-2 |
| 第2週 | フランス | 勝利 | 3-2 |
| 第3週 | イタリア | 勝利 | 3-2 |
| 第3週 | カナダ | 勝利 | 3-2 |
| 第3週 | ベルギー | 勝利 | 3-0 |
| 第3週 | アルゼンチン | 勝利 | 3-0 |
第1週は強豪ポーランドを破って4連勝
第1週は中国・臨沂で開催され、日本はウクライナ、ポーランド、中国、スロベニアと対戦しました。
初戦のウクライナ戦を3-0で制すると、続くポーランド戦ではフルセットの接戦に突入。最終セットも17-15までもつれましたが、日本が勝負どころを取り切りました。
中国戦は3-1、スロベニア戦も3-1で勝利。世界の上位を争うポーランドとスロベニアを含む4チームを破り、開幕4連勝で大会をスタートしました。
| 対戦相手 | 各セットの結果 |
|---|---|
| ウクライナ | 25-22、25-21、25-22 |
| ポーランド | 25-21、21-25、25-21、22-25、17-15 |
| 中国 | 25-23、25-22、20-25、25-21 |
| スロベニア | 25-27、25-16、25-22、25-22 |
ポーランド戦ではフルセットを制し、スロベニア戦では第1セットを落とした後に3セットを連取。大会序盤から、日本の粘り強さが表れていました。
第2週はフルセット3連勝
第2週はフランス・オルレアンで行われました。
日本はセルビアに3-1で勝利した後、イラン、アメリカ、フランスとの3試合をすべてフルセットで制しています。
特に開催国フランスとの試合は、今大会を代表する激戦となりました。
| 対戦相手 | 各セットの結果 |
|---|---|
| セルビア | 25-17、25-15、22-25、25-16 |
| イラン | 25-19、25-19、20-25、23-25、15-12 |
| アメリカ | 18-25、25-21、20-25、25-22、15-13 |
| フランス | 28-30、19-25、25-17、35-33、15-12 |
フランス戦では第1、第2セットを連取され、セットカウント0-2まで追い込まれました。
しかし、第3セットを25-17で奪うと、第4セットは両チームが譲らないデュースへ。日本は相手のマッチポイントをしのぎ、35-33でセットを取りました。
最終第5セットも15-12で制し、セットカウント0-2からの逆転勝利を達成。五輪連覇の実績を持つフランスを相手に、完全アウェーの会場で勝ち切った一戦でした。
第3週は大阪で全勝記録を完成
第3週は大阪のAsueアリーナ大阪で開催されました。
日本は初戦でイタリアと対戦。フルセットの末に3-2で勝利し、連勝を9に伸ばしました。
続くカナダ戦では、第1、第2セットを落として再びセットカウント0-2となりました。しかし、第3セットを29-27で競り勝つと、そこから一気に流れを変え、3-2の逆転勝利を収めています。
| 対戦相手 | 各セットの結果 |
|---|---|
| イタリア | 24-26、25-19、25-20、23-25、15-12 |
| カナダ | 18-25、24-26、29-27、25-19、15-11 |
| ベルギー | 25-20、25-22、25-16 |
| アルゼンチン | 25-22、25-22、25-16 |
ベルギー戦では主力の一部を休ませながら、甲斐優斗選手や宮浦健人選手、大塚達宣選手らが躍動。3-0のストレート勝利で11連勝を達成し、この時点で予選首位通過を決めました。
そして最終戦のアルゼンチン戦では、石川祐希選手、髙橋藍選手、西田有志選手ら主力が先発に復帰しました。
第1、第2セットはともに25-22。第3セットは日本が中盤以降にリードを広げ、25-16で奪取しました。
最後はストレート勝利で締めくくり、12戦全勝という歴史的記録を完成させています。
日本が12連勝できた理由
劣勢になっても崩れない修正力
今大会の日本は、試合の入りがうまくいかなかった場合でも、途中から立て直す力を見せました。
フランス戦とカナダ戦では、どちらも第1、第2セットを落とし、あと1セットで敗れる状況まで追い込まれています。
そこからサーブの狙い、ブロックの位置、守備から攻撃へのつなぎを修正し、最終的に逆転しました。
短い国際大会では、常に最高の状態で試合へ入れるとは限りません。不調な時間帯を最小限に抑え、試合中に修正できることが、日本の強さにつながりました。
主力だけに依存しない選手層
日本の攻撃では石川祐希選手、髙橋藍選手、西田有志選手が大きな存在ですが、3人だけで12試合を戦ったわけではありません。
宮浦健人選手、大塚達宣選手、甲斐優斗選手、富田将馬選手らも起用され、それぞれが得点やレシーブで役割を果たしました。
ベルギー戦では主力を温存しながらストレート勝利を収めています。先発メンバーが変わってもチームの形が大きく崩れなかったことは、決勝ラウンドに向けた明るい材料です。
競った終盤を取り切る勝負強さ
日本は予選12試合のうち、6試合でフルセットを戦いました。
- ポーランド戦
- イラン戦
- アメリカ戦
- フランス戦
- イタリア戦
- カナダ戦
この6試合をすべて勝利しています。
最終セットは15点先取のため、序盤の数点が大きく勝敗を左右します。その緊張感の中で、サーブやブロック、コンビ攻撃を機能させたことが全勝につながりました。
バレー男子日本代表の注目選手
石川祐希
| 名前 | 石川祐希 |
|---|---|
| ポジション | アウトサイドヒッター |
| 役割 | 日本代表キャプテン |
| 特徴 | 高い得点力、サーブ、レシーブ、試合終盤の勝負強さ |
石川祐希選手は日本代表のキャプテンで、攻守の中心です。
強打だけでなく、相手ブロックを利用する技術やコースの打ち分け、レシーブ、サーブでも貢献します。
フランス戦のような厳しい展開では、重要な場面で得点を重ねてチームをけん引しました。最終戦のアルゼンチン戦でもチーム最多となる21得点を挙げたと伝えられています。
髙橋藍
| 名前 | 髙橋藍 |
|---|---|
| ポジション | アウトサイドヒッター |
| 特徴 | 安定したレシーブ、速い攻撃、守備範囲の広さ |
髙橋藍選手は、攻撃力と守備力を高いレベルで兼ね備えたアウトサイドヒッターです。
相手の強いサーブを受けながら攻撃にも参加できるため、日本の速いコンビバレーに欠かせない存在です。
バックアタックやブロックアウトを狙う攻撃もあり、石川選手と並ぶサイド攻撃の軸となっています。
西田有志
| 名前 | 西田有志 |
|---|---|
| ポジション | オポジット |
| 特徴 | 左腕からの強打、ジャンプサーブ、得点力 |
西田有志選手は、日本の得点源となる左利きのオポジットです。
高い打点から放つスパイクと強烈なジャンプサーブが武器で、連続得点によって試合の流れを変える力があります。
決勝ラウンドでは、相手の高いブロックに対してどのように得点を重ねるかが注目されます。
関田誠大
関田誠大選手は、日本の速い攻撃を組み立てるセッターです。
サイドだけでなく、ミドルブロッカーやバックアタックを幅広く使い、相手ブロックの的を絞らせません。
苦しい状況でも攻撃の選択肢を増やし、チームを落ち着かせる役割を担っています。
宮浦健人・大塚達宣・甲斐優斗
宮浦健人選手は西田選手と同じオポジットで、サーブと左腕からの攻撃が武器です。
大塚達宣選手はレシーブの安定感があり、石川選手や髙橋選手を休ませる試合でも攻守を支えました。
甲斐優斗選手は高さと力強いサーブを持つ若手アウトサイドヒッターです。ベルギー戦では初先発で存在感を示し、日本の選手層の厚さを印象づけました。
決勝ラウンドの日程と大会方式
男子の決勝ラウンドは、2026年7月29日から8月2日まで中国・寧波で開催されます。
| 開催期間 | 2026年7月29日~8月2日 |
|---|---|
| 開催地 | 中国・寧波 |
| 会場 | 寧波北侖体育芸術センター |
| 出場チーム数 | 8チーム |
| 大会方式 | 準々決勝からのノックアウト方式 |
決勝ラウンドは予選とは異なり、一度負ければ優勝の可能性がなくなるノックアウト方式です。
- 準々決勝:7月29日~30日
- 準決勝:8月1日
- 3位決定戦・決勝:8月2日
予選ラウンドでは敗れても次の試合がありましたが、決勝ラウンドでは1試合の出来がそのまま大会結果に直結します。
日本の準々決勝は開催国・中国が有力
日本は予選ラウンドを1位で通過しました。
一方、開催国の中国には決勝ラウンドの出場枠が与えられています。中国が予選上位に入らなかった場合は決勝ラウンドの第8シードとして扱われるため、1位通過の日本と準々決勝で対戦する組み合わせが有力です。
最終的な試合開始時間や正式な組み合わせは、大会公式発表で変更される可能性があります。
中国代表の特徴
中国は身長の高い選手をそろえ、ブロックと高さを生かした攻撃を得意とするチームです。
予選ラウンドでは苦しい試合が続きましたが、決勝ラウンドは中国開催です。大勢のホームサポーターの声援を受けられるため、予選とは異なる雰囲気になる可能性があります。
- 高いブロック
- ミドルを使った攻撃
- 強いサーブで相手の攻撃を限定する展開
- 開催国としての大きな声援
日本は予選第1週に中国と対戦し、3-1で勝利しています。
ただし、決勝ラウンドは一発勝負です。すでに勝った相手であっても、予選と同じ展開になるとは限りません。
日本が警戒したいポイント
中国戦では、相手の高さに正面から挑み続けるのではなく、速い攻撃やブロックアウト、フェイントを組み合わせることがポイントになります。
また、開催国の勢いを抑えるためにも、試合序盤からサーブで相手の攻撃を限定したいところです。
日本が第1セットを先取できれば、中国側に大きなプレッシャーをかけられる可能性があります。
勝ち上がった場合に待つ強豪国
決勝ラウンドには、日本以外にもポーランド、スロベニア、イタリア、アメリカ、トルコ、ウクライナなどが進出圏に入りました。
最終的な出場チームと組み合わせは公式発表によって確定しますが、どの相手も世界トップクラスです。
ポーランド
ポーランドは世界トップクラスの高さとパワーを持つ強豪です。
日本は予選で3-2の勝利を収めましたが、最終セットは17-15という僅差でした。再戦となれば、サーブとブロックによる激しい攻防が予想されます。
イタリア
イタリアは高いブロックに加え、守備から素早く切り返す力を持っています。
日本は大阪で3-2と勝利しましたが、第1セットと第4セットを奪われています。互いに攻撃の選択肢が多く、再戦でもフルセット級の接戦になる可能性があります。
スロベニア
スロベニアは強烈なサーブと高さのある攻撃を持つチームです。
日本は予選第1週で3-1と勝利していますが、第1セットを奪われました。サーブで崩された場合に、ハイボールをどう得点へつなげるかが重要になります。
アメリカ
アメリカは高さ、パワー、運動能力を兼ね備えています。
予選では日本が3-2で勝利しましたが、第1、第3セットはアメリカが取りました。一度流れに乗ると連続得点する力があり、終盤まで油断できない相手です。
SNSやネット上の反応の傾向
SNSやネット上では、12戦全勝という結果への驚きや、決勝ラウンドへの期待が広がっています。
実際の投稿を個別に引用せず、反応の傾向をまとめると、次のような内容が多く見られます。
- 12戦全勝は信じられないほどすごいという反応
- フルセットをすべて勝った勝負強さを評価する反応
- フランス戦の0-2からの逆転を大会最高の試合に挙げる反応
- カナダ戦でも逆転した精神力をたたえる反応
- 主力を休ませたベルギー戦でも勝った選手層への驚き
- 石川祐希選手のキャプテンシーを評価する反応
- 甲斐優斗選手ら若手の活躍を喜ぶ反応
- 予選全勝でも決勝ラウンドは別の戦いだと警戒する反応
特に注目されたのは、セットカウント0-2から逆転したフランス戦とカナダ戦です。
一方で、予選で6度のフルセットを戦っていることから、決勝ラウンドでは序盤から安定した試合運びを期待する傾向もあります。
決勝ラウンドで注目したいポイント
第1セットの入り方
日本はフランス戦とカナダ戦で逆転勝利を収めましたが、決勝ラウンドで毎試合同じように逆転できるとは限りません。
一発勝負では、相手に勢いを与えないためにも第1セットの入り方が重要になります。
サーブでどこまで崩せるか
世界の強豪を相手に、相手セッターが良い状態でボールを上げ続けると、高さのある攻撃を止めるのは難しくなります。
西田選手、石川選手、宮浦選手、甲斐選手らのサーブでレシーブを崩し、攻撃の選択肢を減らせるかが注目されます。
連戦を見据えた選手起用
優勝するには準々決勝、準決勝、決勝と勝ち続ける必要があります。
主力だけに負担を集中させず、宮浦選手、大塚選手、甲斐選手らをどの場面で起用するかも重要になります。
予選全勝の重圧を力に変えられるか
12戦全勝で首位通過したことで、日本は優勝候補として注目される立場になりました。
対戦相手は日本の試合映像を分析し、サーブの狙いや攻撃パターンへの対策を強めてきます。
相手の対策を上回る新しい攻撃や選手起用を見せられるかが、優勝への鍵となりそうです。
まとめ
バレーボール男子日本代表は、ネーションズリーグ2026の予選ラウンドを12勝0敗で終えました。
第1週、第2週、第3週のすべてで4戦全勝。VNL男子で予選ラウンドを全勝した、日本にとって史上初の快挙です。
大会ではポーランド、スロベニア、セルビア、アメリカ、フランス、イタリアなどの強豪国を次々と破りました。
特にフランス戦とカナダ戦では、セットカウント0-2から逆転。予選でフルセットとなった6試合をすべて制し、接戦での強さを証明しています。
決勝ラウンドは2026年7月29日から8月2日まで、中国・寧波で開催されます。
予選1位の日本は、開催国枠で出場する中国との準々決勝が有力です。日本は予選で中国に勝っていますが、決勝ラウンドは負ければ終わりの一発勝負となります。
石川祐希選手、髙橋藍選手、西田有志選手ら主力に加え、宮浦健人選手、大塚達宣選手、甲斐優斗選手らを含む総合力が、日本初のVNL優勝へどこまでつながるのか注目です。


コメント